とにかく会議会議で時間がなく尻切れになってしまいがちですみません。以下メモ代わりの、いただいたものを含めた書籍情報等です。

・書籍

現代アメリカ映画研究入門

現代アメリカ映画研究入門

これもすでに出ていた・・・。早速注文する。
感性学―触れ合う心・感じる身体

感性学―触れ合う心・感じる身体

少し前に研究会でご一緒した番場氏にお送りいただく。感謝。

同じくもう少し前ですが、研究会などでお世話になっている北野さんからもご著書をお送りいただきました。こちらも感謝。

制御と社会: 欲望と権力のテクノロジー

制御と社会: 欲望と権力のテクノロジー

これも著者からお送りいただく。いずれも感謝。
キリストの顔: イメージ人類学序説 (筑摩選書)

キリストの顔: イメージ人類学序説 (筑摩選書)

1985/写真がアートになったとき (写真叢書)

1985/写真がアートになったとき (写真叢書)

これは即注文。ようやく出たようだ。

視覚文化「超」講義

視覚文化「超」講義

・Rephotograph:
パリから帰国している水島さんがトークショーを今週するそうです。こちらのサイトを参照。当日、授業にも来ていただき、話をしてもらう予定でいます。金曜日4限です。

第8回芸術学研究会告知

ずいぶんここも書けないままです。諸々すみません。
とはいえ、あけましておめでとうございます。

ところで直前なのですが、下記の研究会の告知です。
北野さんと番場さんに来ていただくことになりました。とても楽しみです。以下、情報です。

第8回神戸大学芸術学研究会

•日時:2014年1月11日(土)14時から(聴講無料・来聴自由)
•場所:神戸大学文学部A棟1階 学生ホール
•ポスター ここからDLしてください

内容:メディアという言葉は身近なものとして浸透してはいるが、そこには幾層ものレヴェルが折り込まれ、捉えがたく漂っている。ある時は映画や写真と して、ある時は文学や言葉として、ある時は身体や声として、メディアは姿をあらわす。本研究会は「折り重なるメディア」と題し、第一部は「映画と声」、第 二部は「日本近代文学と視覚装置」というテーマのもと、様々なレヴェルの「メディア」が交叉し、重なりあう地点について、4つの研究報告を通じて議論する。

•第一部「映画と声」
14:00- 開会
14:10- 報告1 仲本雄太氏(神戸大学人文学研究科博士課程前期課程)
14:40- 報告2 大崎智史氏(神戸大学人文学研究科博士課程前期課程)
15:10- 質疑応答
15:30- 休憩(10分)
•第二部「日本近代文学と視覚装置」
15:40- 報告3 番場俊氏(新潟大学人文学部准教授)
16:20- 報告4 北野圭介氏(立命館大学映像学部教授)
17:00- 全体討論
18:00- 終了予定

こぞってご参加ください。

記号学会分科会

■ヴィークル
記号学会の分科会で下記の研究会を開催します。直前のお知らせですみませんが、よろしくお願いします。フライヤーもリンクページにあります。

記号学会分科会:「運ぶ」ものとしてのヴィークル概念 第一回研究会「アニメ、アニマ、アニメーション」

当分科会は、記号学の特殊ないしは発展的研究として「ヴィークル学」を提案するものである。周知の通り、記号は意味を媒介する。その一方で、「運ぶ」の意のラテン語vehoに由来するヴィークル(vehicle)は、「媒介者」あるいは「乗り物」を意味する。わたしたちは記号を「ヴィークル」と読み替えることによって、記号の持つ「運ぶ」機能を浮き彫りにすることができるだろう。そのような機能が、現代・過去の様々な社会・文化現象と交差するとき、「ヴィークル学」は記号学に発展的な寄与をもたらすのではないだろうか。 「運ぶ」ものとしてのヴィークル概念第一回研究会では、なかでもアニメーションという観点に着目する。この言葉からは現在、活発な議論を呼ぶ表現形式としての「アニメ」のみならず、映像文化における「アニメーション」メディアそのものの考察、さらには「アニマ(魂、精神)」という元来の含意を踏まえた記号学的考察へと議論を展開することもできる。「アニメーション」と「運ぶ」という観点を接続するとき、ヴィークル概念が何を乗せ、媒介し、変容することになるのか。あるいは、ヴィークル概念そのものが変容することになるのか。本研究会では、このように多様な方向へと分化するヴィークルが私たちをどこまで「運んで」くれるのかを展望したい。

日時:8月24日(土)14:00-
場所:京都大学文学部(新館第二演習室)
プログラム:
14:00趣旨説明
14:10発表1「変容する軌跡――静止と運動の間のアニメ」 湯浅恵理子(神戸大学人文学研究科)
14:50発表2「表象ヴィークルの「運ぶ」もの」 加藤隆文(日本学術振興会京都大学
15:30発表3「生物(学)とアニメーション」 増田展大(日本学術振興会早稲田大学
16:20討議(司会:松谷容作)
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刊行中 

すでに刊行中ですが、よろしくお願いします。少しだけ書いています。

□お送りいただいた本

原子の光(影の光学) (芸術論叢書)

原子の光(影の光学) (芸術論叢書)

感情と表象の生まれるところ

感情と表象の生まれるところ

差異の王国―美学講義

差異の王国―美学講義

この間、上の3冊をお送りいただいた。ありがとうございます。とはいえ今のところすべてを読む間がないのが現状。いずれゆっくり読ませていただきます。
 リピット氏の本は随分前から原爆表象論としてチェックしていただけに、読むのが楽しみ。それにしても翻訳、結構大変であったろう。。。出版トークイベントが今月末に京都で開催されるようです。

リピット水田堯『原子の光(影の光学)』刊行記念トーク

 日時:2013年6月28日(金)19:00-20:30(30分前より開場)
 場所:MEDIASHOP(http://www.media-shop.co.jp
    京都市中京区大黒町44VOXビル1F TEL: 075-255-0783
 入場料:500円

リピット水田堯(南カリフォルニア大学
宮粼裕助(新潟大学
三浦哲哉(青山学院大学
司会:門林岳史(関西大学、本書共訳者)

詳細はリンクのページで。
私自身は、事情ゆえ、金土日はなかなか身動きができない生活になっている。表象学会も含め、行けるかは微妙。
あと2年は最低そんな週末無理無理生活は続くのである。

発行のお知らせ

□『美学芸術学論集』9号

がようやく発行されました。
・・・たぶん単体では本邦初のカルト・ド・ヴィジット論を書きました。生煮えの部分はありますが、もうそろそろ書いてしまおうということでした。フォトブース論、プリクラ論も続編として書く予定です。今号も以前の号と同様、まもなくリポジトリでダウンロード可能になりますので、ご笑覧ください。


□『ライフ』
写真論の基本的な歴史的事象について授業で話しているのだが、フォトジャーナリズム関連で調べてみたら、グーグルブックスに有名写真のフォトエッセイ掲載号がごろごろとあがっていることに今更ながら驚く。
たとえば、ユージン・スミスのカントリー・ドクターはここバーク=ホワイトのルイヴィル洪水はここユージン・スミスの水俣はここ。そんなの知ってるという声は多いと思うが、広告を含めたそのほかのページとの落差や並置のされかたが明瞭に分かる。

で、その後の写真史的展開も議論を更新すべくあれこれ物色。『Toward a social landscape』を先日貸出依頼したところだが、これもここにpdfがDL可能なかたちであった。次の本も一応ざっと見ておく。

Philip Gefter: Photography After Frank (Aperture Ideas)

Philip Gefter: Photography After Frank (Aperture Ideas)

still moving field

Study of PHOTO -名作が生まれるとき

Study of PHOTO -名作が生まれるとき

Photography: History and Theory (English Edition)

Photography: History and Theory (English Edition)

気がついたら年度もかわり、授業準備をする間さえなかったのだが、今期は久方ぶりに写真論についてもう一度しゃべるので、いくつかこの間の出版物をあげつらう。上の二冊は入手したが、前者は一枚ずつを一ページで語るざっと見るカード的カタログ。後者は4章立てでベンヤミン「写真小史」、ソンタグ「他者の苦痛へのまなざし」、バルト「イメージの修辞学」、フーコー『知のアルケオロジー』、フルッサー『写真の哲学のために』を導入し、解説した教科書的な本。以前紹介したこの本よりも読みやすそうである。

Photography Theory in Historical Perspective

Photography Theory in Historical Perspective

  • 作者: Hilde Van Gelder,Helen Westgeest
  • 出版社/メーカー: Wiley-Blackwell
  • 発売日: 2011/04/25
  • メディア: ペーパーバック
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■still/moving文献
 『静止と運動のあいだに』というロサーク編集の論集を今期は講読でひとまず最初のテキストにした。その序文でも挙がっているように、ここ数年、静止/運動関連文献はかなりの数にのぼる。

Still Moving: Between Cinema and Photography

Still Moving: Between Cinema and Photography

 ガニングのインデックス批判論文、ベイカーの写真の拡張された領野という論文も所収
Death 24x a Second

Death 24x a Second

 マルヴィの著書、以前読んだが少し物足りない。
Stillness and Time: Photography and the Moving Image

Stillness and Time: Photography and the Moving Image

  • 作者: Victor Burgin,David Campany,Mary Anne Doane,Jonathan Friday,David Green,Yve Lomax,Joanna Lowry,Laura Mulvey,Kaja Silverman,Garrett Stewart
  • 出版社/メーカー: Photoworks
  • 発売日: 2005/09/27
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 これは取り寄せ中。
Between Film and Screen: Modernism's Photo Synthesis

Between Film and Screen: Modernism's Photo Synthesis

 スチュワートの著書。なかなか読みにくい。
Between-the-Images (Documents)

Between-the-Images (Documents)

 パリで見かける。ようやく英訳が出た様子。
Freeze Frames: Zum Verhaeltnis von Fotografie und Film

Freeze Frames: Zum Verhaeltnis von Fotografie und Film

  • 作者: Stefanie Diekmann,Winfried Gerling
  • 出版社/メーカー: Transcript Verlag
  • 発売日: 2010/01/01
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The Still/Moving Image

The Still/Moving Image

The Cinematic (Whitechapel: Documents of Contemporary Art)

The Cinematic (Whitechapel: Documents of Contemporary Art)

  • 作者: David Campany,Tom Gunning,Anton Giulio Bragaglia,Sergei Eisenstein,Michael Tarantino,Carlo Rim,Henri Cartier-Bresson,Roland Barthes,Jonas Mekas,Thierry de Duve,Agnès Varda,Gilles Deleuze,Nan Goldin,Jean Baudrillard,Susanne Gaensheimer,Siegfried Kracauer,László Moholy-Nagy,Pier Paolo Pasolini,Wim Wenders,Blake Stimson,Beaumont Newhall,Steve Reich,Peter Wollen,Constance Penley,Raymond Bellour,Christian Metz,Laura Mulvey,Richard Prince,Catherine David,Régis Durand,Jeff Wall,Mike Figgis,Gregory Crewdson,Susan Sontag,Chris Marker,Uriel Orlow,Chantal Akerman,Victor Burgin
  • 出版社/メーカー: The MIT Press
  • 発売日: 2007/04/20
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最後の二冊は未見。早速注文する。あと数冊フランス語とドイツ語のものが出ている。展覧会情報なども集めればさらに数は増えそうである。

■写真論、写真史

Touching Photographs

Touching Photographs

Olin、最初はリーグル文献で目にしたのだが、最近は写真論を出していることに驚く。次のシリーズも続々と出版されている。他のポケットフォトものよりももう少し厚みがあるシリーズかもしれない。
The Steerage and Alfred Stieglitz (Defining Moments in American Photography)

The Steerage and Alfred Stieglitz (Defining Moments in American Photography)

  • 作者: Jason Francisco,Elizabeth Anne McCauley,Anthony W. Lee
  • 出版社/メーカー: Univ of California Pr
  • 発売日: 2012/03/13
  • メディア: ペーパーバック
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On Alexander Gardner's Photographic Sketch Book of the Civil War (Defining Moments in American Photography)

On Alexander Gardner's Photographic Sketch Book of the Civil War (Defining Moments in American Photography)

Trauma and Documentary Photography of the FSA (Defining Moments in American Photography)

Trauma and Documentary Photography of the FSA (Defining Moments in American Photography)

Lynching Photographs (Defining Moments in American Photography)

Lynching Photographs (Defining Moments in American Photography)

Weegee and Naked City (Defining Moments in American Photography)

Weegee and Naked City (Defining Moments in American Photography)

次はパリで見て気になった何冊か。写真論以外も挙げておく。
Speculating Daguerre: Art and Enterprise in the Work of L. J. M. Daguerre

Speculating Daguerre: Art and Enterprise in the Work of L. J. M. Daguerre

Shadow of a Mouse: Performance, Belief, and World-Making in Animation

Shadow of a Mouse: Performance, Belief, and World-Making in Animation

Photography Changes Everything

Photography Changes Everything

Ex-Cinema: From a Theory of Experimental Film and Video

Ex-Cinema: From a Theory of Experimental Film and Video

ひとまず最近気になった本ひとまとまり。
読んだらまた紹介をします。