2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

まだ

まだ編集仕事。いいかげんどうにかならぬものか。

愛ソレ

さて編集仕事。集中の答案をざぁっと採点。もう少し時間をかけると面白くなりそうなものも散見される。『家政婦は見た』シリーズの快楽の話が結構笑ってしまった。今期は結構楽しめる答案がぼつぼつある。『愛ソレ』、やはりとんでもない展開が残り二回で待…

集中講義 その3

最終日。ここの学生にはジェットコースターのような授業と目に映ったのかもしれない。 …一般化はしないが、制作系の学生は非制作系とは違う意味で専門化されすぎているようであり、そのわりに3DとかCGとかインタラクティヴとかという「新しい」(新しく…

集中講義 その2

2日目。ゴダール、ヒッチ、コッポラ、ブニュエルを見せて、初期映画へ脱線し、パノラマ話をしてめまい考。めまいが一筋縄ではいかない映画であることを補足する。ついでに愛のソレア話にかすっておく。あと3日で最終回。結末は予想通りなのか否か。 朝から…

集中講義 その1

ほぼ徹夜で九州へ。午後から集中講義。3日間でヴィジュカルの極意を話す強行軍。学生の意見を聞いていると、製作系が多いためなのかかなり筋のいい子もいて安心する。ここは大橋。駅前で学歴査証のあの議員が涙を流したあの駅の目の前。 博多というのは、伏…

鎮火

もう少しで雑用が沈静化しそう。除夜の鐘まで気は抜けないけれど。 明日からの集中講義の準備を始める。地方巡業の季節。今年でもう4年目になる。 やれやれ。

困る

朝から某学会誌編集会議。論文へのコメントを聞いていると微妙な差異があったり、それぞれの立場が明確になって面白い。深夜まであれこれこの関係の仕事をかたづける。困ったものだ。 先日も書いたが、私写真論について考えている。夏に出した心霊写真論はこ…

業務日誌

会議だらけの一日。雑用多し。年内の授業は終了。雑用はエンドレス。 とりあえず足袋型靴を装着してケンカキック的状態。

業務日誌

立ち講3本。午前は80年代の広告論の話をする。少しの昼休みの間に電話から郵便からメールからノックから、天丼式につっ込まざるを得ないような忙しさ。午後写真集論をはじめて私写真論を料理する。なぜトルボットを論じるかの理由が話していて少し明瞭にな…

幽+イリュミネーション+トルボット

■『幽』 青弓社の方から心霊写真論を送っていただい際に雑誌『幽』の対談を同封してもらう。「写真論としての心霊写真論」に言及してもらっている。あの議論は、なぜか心霊関係を扱っている人たちによく理解してもらっているような気がする。ただ、私の主張…

私写真?

トルボットのメモは前日分で書き上げる予定。暫しお待ちあれ。 写真集論を考えていると、やはりアルバム論に目が行き、しまいには私写真論までが芋づる式にくっついてくる。飯沢氏は自然の鉛筆を私写真的なものと見なしている。たしかに写真が本来的に私写真…

■業務 午前大学の書類・事務関係。終わって学会誌雑用関係。 先日のWGの際にあまりもの大学評価のリストの多さに辟易して、評価自体を評価してもう面倒くさいものはやめるというババみたいな項目=カードを一枚入れてはどうかと提案する。あまりにも退屈な…

師走。昨日の今日で青息吐息で大学へ。 大学は、山の斜面にあるので山の気候のように大気の状態が不安定であり、そのため時折小雨が降ったりすることもある。そして大学への道すがらふと顔を上げると低く太い虹が校舎にかかっている。別に変な喩えではない。…

夢のような帰還

会議が朝から6本。合間に発表のゼミ1本。風呂敷を広げたら包むものは決めておくべきと思う発表2本。対外的に考えれば、よくやったとか頑張った論文とかそもそもありえないのだから。 すべてが終わって急遽飲み会1本。ぬたづけとイタリアワインが美味い。…

写真集とスライド

通勤電車で久々に立ったまま寝る。膝の入れ方がポイント。■講義 立ち講3本。午前は視覚のレトリックの話を完結。 午後は写真集論一回目。とりあえず写真集特集の隆盛を懐疑的に紹介して、写真アーカイヴの枠を大まかに設定して、写真集というアーカイヴへ話…

業務日誌など

■編集企画 某学会誌の編集仕事と某雑誌の特集企画の話がくる。 前者はおいておくとして、後者の特集はヴィジュアル・カルチャーもの。面白いものにしたい。■自然の鉛筆 アメルンクセンのトルボット論(Die aufgehobene Zeit)を読みかえしはじめる。アームス…

自然の鉛筆論 10

■自然の鉛筆論 ようやく10枚目《積み藁》。 この図版につけられたのは次のテクスト。 写真芸術の発見の一つの利点は、細部の導入にある。この細部は、芸術家がどれだけ骨を折っても自然から忠実にコピーすることのできないものである。芸術家は「全般的効果…

書評と特集

■書評 雑誌『映像学』73号に『痕跡の光学』の書評が載る。いつものことながらあの地味で渋く読みにくい脱線ばかりの本を丁寧に読んでくれる評者には感謝。あと1件か2件書評が予定されているところがあるらしい。■書籍 『大航海』の身体論の特集を読む。

業務日誌

■業務 朝から図面作りと書類作成と各種連絡。 ゼミ2本。学生の発表ゼミと講読ゼミ。リーフェンシュタールのオリンピアと音楽の引用の話。前者は美と政治の関係の危うさをもう少し解析して欲しくもあり、後者は引用のもつ力をもう少し推して欲しいという感じ…

会議の迷路

■業務 午前学生の発表2本を聞く(バタイユと川俣)。前者はクラウスのシュルレアリスム写真論の漏らしている間隙を埋めずに地盤そのものを揺らしてしまおうとする試みであり、後者はアートレスなアートによるプロセスがローカルな場に介入して経路を生じさ…

自然の鉛筆論 その9

立ち講義3本の日。リテラシーの話からレトリックの話へ。午後映画大会をして会議2本。■《古い印刷物の複写》 8枚目の図版と9枚目の図版、そのつながりは一目瞭然であるし、さらには7枚目と9枚目のつながりも同様である。 この図版についたテクストは簡…

自然の鉛筆論 その8

8枚目『書棚〔A Scene in a Library〕』。 すでに第一巻で目にした食器棚の2枚の写真と同様に、棚を正面から捉えた写真である。 ここにつけられたテクストは以下の通り。少し奇妙なのである。 出だしはこんな感じである。 「写真という発見が示唆した数多…

写真集という言葉

写真集という言葉は考えてみると奇妙である。 英語でこれに該当する言葉は何だろうか。「世界初の写真集」とか「最新の写真集」とよく口にされるが、写真集という言葉はおそらく英語ではフォトグラフィ・ブックというのであろう。少なくともアマゾンなどでは…

自然の鉛筆論 その7

■自然の鉛筆《植物の葉》 第二巻の二枚目、通しで7枚目《植物の葉》 ここにつけられているテクスト。 これまで呈示してきた写真は、カメラオブスクラから距離を置いた対象の表象であった。これに対してこの図版は、対象がもつサイズをそのままあらわしてい…

自然の鉛筆論 その6

さて第二巻。その一枚目、通しで6枚目の写真《開かれた扉》である。 第一巻の末尾で胸像という制作物を撮影していたとすれば、こちらは逆に絵画的な写真を現実の光景から写しとめている点が対照的である。被写体はこれもトルボットの居住地にある所有物のひ…

記号的反応

朝インフルエンザ予防接種1本。卒論や修論を抱えた学生にはお薦め。 研究室予算の執行をあれこれ。学生の希望の書籍を集めてレーザープリンタの性能を調べて見計らい図書の選択をあれこれする。研究室のパソコンをハードディスクごと入れ替えてはどうかとか…

1本いっとく日

午前学生発表1本。午後会議1本。保険の人との相談1本。卒業生との面談1本。1本いっとく(語尾上げ気味で)日であった。 写真集論を考える。素材になる写真集を選ぶ。写真集とは何かを考え出すと確かにきりがない。ひとまずその根源へのイントロを考える…