2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

生人形展

夕方、歴史博物館の生人形展に行く。ちょうど集中講義に来ていたベルントさんの学生たちと合流し、あれこれ見てまわる。 ひとつひとつの人形の写実性云々はさておき、展示がもう少し元々の設定の中に置かれていれば、面白いことになっていたかもしれない。引…

やおい

引き続き大学。院試関連。 夕方まで相当時間が空いたのであれこれ雑用を片付ける。 三宮でベルント氏とその受講者たちと飯。少女漫画とやおいまんがの主体や流通や肌理について話をする。

朝から夕方まで試験監督。余計なことを何もしてはならないという「時間をもてあます忙しさ」というのはとても辛い。 合間に集中講義に来ていただいているベルントさんと小刻みに話をする。 アマゾンからニッケルオデオンとグリフィス初期のdvdが届く。

書評

『心霊写真は語る』に関して、今度は読売新聞に書評が出るそうです。今週末の日曜版です。次のウェブページで閲覧可能です→(http://www.yomiuri.co.jp/bookstand/syohyou/20040926ii04.htm)。

ガニング アン・ドーン 試評

ガニングの平行編集と制度的文脈についての論文の残りを済ます。 アン・ドーンの「映画における声」も読み直す。 フォトグラファーズ・ギャラリーに『心霊写真は語る』の評が掲載されている。読まれる方はトップページ(http://www.pg-web.net/)からoff the…

会議 指圧 ウィドウショッピング

午後会議。久々だけに長いことこのうえなし。途中1度落ちてしまう。ソフィーカルやルフやラルティーグの図書を受け取り、ぱらぱらとめくる。後者は会場ではあったステレオ写真の再現がついていないのが実に残念。 京都に戻りついて指圧屋に行く。 指圧を別…

論文三昧

引き続き論文読み。Brewsterの視点構造をめぐる論文、オーモンの空間をめぐる論文、ベルールの交代と語りをめぐる論文、ガニングの平行編集とコンテクストをめぐる論文の中途まで読み進める。ついでにバーチのポーター論文を読み直す。

ライブカメラ

再びグリフィス論翻訳作業。古典的映画にも初期映画にも属しきれない変異体としてのグリフィスをバイオグラフ社時代の彼の作品から析出するという主旨の論文を延々と訳す。アマゾン荷で到着するバイオグラフものにどれだけ作例が収められているのだろうかが…

昨日話に聞いた京都映画祭開催のお知らせ。テーマはチャンバラ。 →http://www.kyoto-filmfes.jp/ 今日は休肝日。 再びグリフィス論に手をつける。 『ターミネーター』ノートを作ろうか悩む。実に解釈格子を設けやすい映画ゆえ。

対象と主体とコンテクスト

今日も大学。某研究会開催のため。同日に美術史学会が開かれていて数年ぶりに同期の日本美術史研究者と遭遇する。 研究会自体、いろいろと気を遣うところだけれども簡単にまとめ。 研究素材と研究主体とその研究の受容層の問題がひとまず研究のうえで意識す…

大学

今日も大学か…。 明日の研究会の予行演習を聞いてコメント。少し心配。 行きかえりの電車の中で鉄道と映画の並行性を指摘した論文を読む。こういうテーマを基にしてU・S・J見学とかそういう演習をやってしまおうかとも思う。その前にKirbyの『Parallel Tr…

大学へ。今日は諮問と会議と雑用。 朝研究室前の中庭にたどりつくと、見事に白いキノコが生えている。学生のダイアリサイトを参照のこと(http://d.hatena.ne.jp/ko-ko-suzuki/20040915)。たしかにこれはスーパーマリオ型。これを喰らうと得点アップなのか…

光 エルセッサー イーモウ

光ファイバー作業その2の無線設定完了。 エルセッサーによるイントロを読み続ける。オーモンからブリュースター、ガニングにいたるまで各議論の交錯点が手際よく整理されている。ただの古典的ハリウッド映画以前以後の中継点以上の意味合いを帯びた異種とし…

グリフィス考

ガニングのグリフィス論を読み進める。 作品分析とコンテクスト分析の基本を確認した序論を経て、ジュネットの「narrative」の意味の三区分を参照しながら映画のnarrative discourseを設定し、それを再び三側面+一側面(時制、法、態、narrativization)から…

光ファイバー

7月から懸案だった光ファイバーの工事。さくさくと92MBpsの速度。無線を用意して2台目のモバイルの環境を整える作業を残すのみ。 アマゾンからマダム・タッソー本が2冊届く。中断している蝋人形論を構想する。 本屋でセングープタ『指紋は知っていた』購…

記憶喪失

朝起きて記憶が飛んでいたことを確認し、昨日の日記に追加しておく。痛飲もほどほどにすべし。いろいろ雑用の日程が決まっていく。来週は少々ハードである。若者のレポートに目を通す。ま、1年生だとこんなもんなんだろう。

破産 会議

昼から学会事務センターの破産についての美学会の対策会議。 これはすでにあちこちで報道もなされており、さまざまなblogでも言及されている事柄である。その割にはあまり社会的関心は呼んでいないのも確か。ともかく実に不透明なことこのうえない事の経緯と…

久方ぶりの大学

久方ぶりに大学へ行く。来週の学会の段取り確認と来春刊行予定の雑誌の編集会議。今年あと2本論文を書くことがほぼ確定する。何を書くか車中で思案する。 いつものように研究室の椅子に腰を下ろすなりはかったように電話がなる。いつものセールス電話である…

バルトとボルタンスキー

バルト論の論文集。 バルト以後にイメージについて書くことという論文集を開く。とりあえずShawcross「文化のフィルターと死の文化」というバルトとボルタンスキーを組み合わせた論文でも読んでみる。面白ければ紹介する。たまった複製ネタを視覚文化講義枠…

監視について資料収集。 視覚文化の問題設定として、監視問題を考えるには、従来の規律訓練型の議論では不十分であることは確かである。ビッグ・ブラザー的ではない枠で監視を議論すること。あるいは写真の問題もそうした問題設定から議論できないかというこ…

監視論

引き続き雑用。地震、台風つづきと何か不穏な毎日である。監視問題について考える。 ひとまず規律訓練型と環境型の話などを読む。

雑用

レポート読み最終日。剽窃もの・感想文もの・支離滅裂もの・箇条書きものに辟易する。学部ごとにいろいろな傾向もある。とりあえず作業終了。別の雑用も否応なしにはじめる。あいかわらずの後手後手である。書きかけ

レポート読み

引き続きレポートを読む。 窃視考、昼メロ考、…にしても容易にCGを引き合いにだしてステレオタイプな議論にもっていく論法はどうにかならないものなのか。呪文みたいにリピートされてその視覚効果の多様性がまったく分析されないことが多い。CGのリアリティ…

レポート

雑用様々。終わってレポート読みを開始。とりあえず手始めに。 心霊写真とシンディ・シャーマン、ファンタスマゴリーとベンヤミン、ベルティヨンとゴルトン、シュルレアリスムの写真とドキュマンの写真、…() (書きかけ) 夕方、ニースから帰国した学生か…

作業中

バルト考を引き続き進める。…以前、ある人から「写真論ってバルトの『明るい部屋』で終わりでしょ」、という意味合いのことを言われたことがある。存在論とコンテクスト論という選択肢は、どちらも厄介であることはたしかである。一方でコンテクストを超え出…

見学会

引き続きバルト考。バルトが前提にしていた写真史上のテクストをあらいだす作業。 …と思いつつ今日は学生と見学会。滋賀へ。『コピーの時代』展に行く。そもそもがアプロプリエーション華やかなりしころの澱を直視する展覧会。その澱を現在から距離を隔てて…

バルト論

Shawcrossのバルト論(Roland Barthes on Photography)を読む。これはかなり希少な本。というのもバルトの写真論に関して、『明るい部屋の謎』以外、きちんと議論した本がなかなかない。さらに言えば、彼の『神話学』以来の写真についての言及すべてをその…