2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

泣けるの後

書評原稿を書きはじめる。 戦後の国民的な映画として神話性すら得ている映画が、なぜこれほどまでに「泣ける」ものであり、しかも「泣ける」の後にその涙を駆動している無意識的な構図を歴史的に問わせないままにしてしまうのか、これを問題化した議論。

やみあがる

ようやく机に向かうほどの体調になった。このブログは病床日記ではないので詳しくは書かないが、治りかけで無理をしたのがたたったようである。いつもながら正直死ぬかと思った。 さて締め切りが目の前の原稿に取り掛かる。映画をめぐる言説のお話を考える。

熱をおさえこみつつ

■ 熱っぽいが熱を無理やり押さえ込んで校正作業。正直苦手な作業である。 この論文の続編もそろそろ考えはじめる。それは『美術フォーラム21』(http://www1.odn.ne.jp/daigo-shobo/forum.html)の夏号に書く予定である。ヴィジュアル・カルチャー・スタディ…

ダウン

学会誌の編集仕事で忙殺。昨日寒風の中出かけたのがたたって発熱して医者。一言、勘弁してほしい。今日はこれで終わり。

写真集の写真集

■見計らい等 Martin Parr,『The Photobook Vol.1. 』ISBN:0714842850く。写真集の見開きページの図版が陰影とともに立ち上がってくるこだわりにちょっと目を剥いた。写真は見開きが写真集の見開きとその本が重なり合って起きてくる。このシリーズ、噂では第…

万博の叶性

編集仕事。 愛知万博ニュースで開会式には小泉と浜あゆと金シャチが出るとのこと。 コンセプトとしては叶姉妹だせば済むことに思う。アメリカの何とか姉妹と競演させれば充分ではないか。だじゃれでネーミングした万博は、とことんこうしたずれた感覚を見せ…

撮影者の不安

毎年恒例の懇親会。三宮の中華料理店で飯を食う。 恒例の記念撮影というのがある。写真はその撮影の瞬間。ソフトモヒカンの店員さんが「幻のもうひとり」となった。カメラを渡されて操作を言い伝えられてシャッターを切ろうとするもののカメラは作動しない。…

仏像・写真・対話

■写真との対話等 昨日購入した写真集特集と『写真との対話』をめくる。いろいろ感想を抱いたので本ダイアリにも感想を挙げるかもしれない。■崇高 預かっていたブルトンの崇高論を読みコメントをする。大戦間という問題や崇高の言説の歴史的断層があれば話は…

この世の終わり

■投稿の山 ぼつぼつと学会誌の仕事の整理。今回は山のように原稿が届きつつある。3点採用のところ今回は7点になりそうな予感。嬉しい悲鳴なのだろうが、交通整理はたいへんそうな感じである。■書評仕事。 『市民ケーン』論を読み終える。映画内映画、ニュ…

講座と周期

市民向けの講座関連であれこれ連絡。神戸で戦後すぐにロケを行った映画とかいろいろあって、それをうまくまとめたい。と思いきや別の企画もあったりしてまだ検討を続ける。夕方から就職の決まった院生の飲み会。白ワイン一本飲みつつイタリア料理を堪能する…

■タワーの足元 初めて100均に行く。京都タワーの足元には、みやげ物屋、お香屋、手芸屋、占い屋、本屋、スタバ、銀行、ホテル、銭湯(タワー浴場という名前もどうかと思う)などありとあらゆる店――かどうかしらないが――が揃っている。みやげ物屋には「なっち…

ミドルさと泣けるについて

■ミドルさについて …しつこいけれど、それはチャランポランの自己言及的なあり方――チュウトハンパを折り返すあり方――とも違う。また、さまぁーずは、「座りトーク」全盛期のよくある番組の中で座りであがった気になっているコンビでもない。彼らの内Pでの座…

ミドルさについて

■編集 3つほどかかわっている雑誌編集のうち、GW明け締切のものが執筆者も内容も固まってきた。引き受けていただいた方々には感謝。けっこう面白いものになりそうなので期待してほしい。雑誌名は『美術フォーラム』12号。私は再び写真集について書く。3月…

博多人形と活人画

■ 今日も大学。朝信号機の故障で再びJRが遅れに遅れる。 ようやく今度研究室から発信する雑誌の体裁が整った。院生は皆良くやってくれていた。遅刻だけは勘弁してほしいけれど。「ゴドー待ち」かと思うことはしばしばある。■ヴィクトリアンもの、ヴィクト…

六甲おろしに寒々と

朝大学へ。午後早くに諸々の雑用を終わらせて吹雪のなか帰京。 神戸に勤めていて3年半、六甲おろしが嫌いになった。言っとくが隠れトラキチの私がである。論文仕上げ中。 次の論文の文献を整理。

引き続き

論文仕上げ中。少し体調が悪いので約束していた学会もパス。

主の言説とオセロ

■主の言説 カクテイシンコク。毎度のことながら「カクテイ=確定」と「シンコク=深刻」の間に返り点を打ちたくなる。凹むことこのうえない。何せ一人身の稼ぎ頃ときているのでしかたがない。 今年はさほどでもなかったが、私の住んでいる地域は「気の荒い」…

炭鉱写真とイマジュリィ

■もうひとつのアーカイヴ キャンセルしたはずなのにabebooksの手違いでセクラやブクローもエッセイを寄せている『Mining Photographs』がもう一冊届いてしまう。この間シンポで話をした「もうひとつのアーカイヴ」さながらとは思うが、これは売ることにする…

送別かい

■送別会 昨日は日本橋でフグづくしフルコース。フグに憑かれフグに疲れてしまう。フグは口実で、この3月に勤めている大学を去る方の送別会という内容であった。能の謡も仕舞もセミプロで、オペラを朗々と歌い、話をさせれば日本文学から西洋文学まで何でも…

行きつ戻りつ

朝から博多を出て京都、会議があるので神戸、夜送別会で日本橋、そして京都。 何か今動いているのかいないのかが麻痺してしまうような行ったり来たりの一日だった。シンポに関してはまたレジメかステレオダイアリを挙げることにする。 僕の個人的意見として…

地下街

今日はどこも美術館等は開いていようはずがないのでひたすら地下街に入っては地上に上がり再び潜る一日。地下道というのは距離感や起伏の感覚が麻痺するところがある。知らないうちにとんでもない距離を歩いたかと思えば、僅かの距離で予想外に疲弊すること…

ダウン

睡眠をほとんど取れていなかったのもあってダウン。 パノラマ画家の資料調査に出かけようとしていたがそれも適わず。おとなしく寝入る。

写真の持ちにくさと泊まりにくさ

朝原稿しあげて九州へ。 シンポ。学会でダゲレオタイプをまわしながらそれ手から手へわたるさまを横目で見ながら写真のもちにくさについて喋る。それがもちにくさだという落ち。 シンポは2回目だけれども読みの誤差とか筋の読みとか勉強になる。 つぎは喧嘩…

シンポのタイトルを考える。 「写真のもちにくさ」ではどうか。業師ばかりのシンポは本当に困ることこのうえなし。

準備作業

引き続き準備作業。依然オカハチロウのまま。 セクラについて以前書いたものを読み直し、書き足し削る。

オカハチロウ状態

腰痛。通称チャンピオン・ベルト(骨盤ベルト)を装着し、薬を服用して動く。腰痛チャンピオンということか。タイトルマッチはさぞ腰の引けた組みあいになること間違いなし。さながらオカハチロウである。 昨日からの作業を引き続き。 1970年代後半からの写…

だからこその転倒

面白くないと書いたけれども、それは必要ではないということではない。イーグルトンが『イデオロギーとは何か』で書いているように。…イデオロギーという言葉を用い、イデオロギーについて語ることが何かしら機能不全に陥っているように思えてならないからで…