2007-01-01から1年間の記事一覧

年末

■ 届いた御節をついばみながら原稿の残り部分を書いている。 年始挨拶代わりの卒論草稿もすでに何本か届く。 除夜の鐘を聞きながら格闘技と歌合戦と笑ってはいけないを見ながら見ることにする。 ということで、今年は忙しかったし、年末までぎりぎりまで忙し…

スクリーンとスクリーニング

■鏡とスクリーン 装置の現在 引き続いてベッヒャー派の発表について。 「ドイツ写真」と「ベッヒャー派」という言説の錯誤や誤認を指摘し、現在なぜグルスキーの光り輝く光沢ある摩擦なき画面に、批評家を含めた多くのひとびとが困惑してしまうのか、それが…

サブトラクション アトラクション

■引き続き ついでにガニングとベッヒャー派についても。・アトラクションのサブトラクション? ガニングのアトラクティヴな議論をその理論的にアトラクティヴな面をすべて引き算して限定しよう、それがガニング発表だった。そうした制限を加えたい(引き算し…

踏み込み

九州での出稼ぎ仕事も終わり、 引き続き九州で翻訳と原稿書きともろもろ雑用をこなす日々。■デジタル/アナログ について書くといいながらしばしダウン。 いや、年末の現在、まだ次から次へと事務仕事が九州にもやってくるのであった。 とはいえ、少しだけ書…

九州業務2

朝9時過ぎから夕6時まで喋る。 今日はデジタル写真、写真うた、日カメ連載、パノラマ、かわいい、パリテキ、ジョジョ、広告の前半まで。そろそろ学生が混乱してきた。得体の知れないおっさんを見ている風である。でも学生の中にはちらほらリアクションがた…

九州業務1

九州シリーズ。 心霊写真と映画について3時間喋る。 で、話しているといろんなポイントを再確認するとともに、 次の心霊動画集を作りたくなってきた。 ひとまず呪怨のシークエンスの効果的な編集方法をうまくプレゼンする方法を考案しようと思う。何なら別…

業務から業務へ

一昨日は会議一日中。昨日は授業一日中。 年度内に予算をきりきり使えという指令もでてきりきり舞いする。毎年のことだけれども、自分がとった予算なのに、夏を超えるまでそれを消費するのを制限され、秋口から年末にかけてほれ使え、やれ使えというのは、消…

カメラネタ

レッドカーペットを見る。 フルーツポンチのナルシスティックなカメラ愛好家のネタ。 これは現在の写真のありかたをよく捉えている。回帰するのは自分と私。 たぶんようつべなどであがるだろう。■電気論 ノート作り。ようやく宇宙戦争の放送事件(1938)をま…

モノグラフィの欠如

もう一週授業、クリスマスの集中講義、訳、原稿1本。 まだ今年は二週間もある。しかもみっちりある。■モノグラフィ 昨日来神してくれた出版社の方と話をしていたら、こんな話も聞いた。 写真家について積み重ねられた言説を集積しモノグラフィを編む作業を始…

終了

■研究会終了 今日は研究会。遠いところたくさんのひとが来訪する。 とくに東京から来ていただいた方とか研究会に日ごろ来ないひとびとには感謝。 デジタル写真の発表は、省かれた間の組み立てを聞いててみたいし、ベッヒャー派の発表は、背後なきスクリーン…

巨大写真CM

■巨大写真CM 最近、といってもここ数年のことだけれど、ホワイトキューブのなかの巨大写真パネルの間を縫うように歩く系のCMが多い。例えばしみとりのこれ。 たしかアイスクリームでもあったし、北野武の何かのCMでもあったと思う。白い背景に巨大な被写体を…

Rolling over Photography

昨日一昨日今日と3日連続の飲み会。今日は神戸で飲み。 というわけでさすがに内臓がしくしくしだすので薬を服用。■講演会 昨日は以前紹介した写真家畠山氏の講演に行く。 新作を含めた写真と都市の肌理の話をひとしきり聞く。 考える写真家と僕らは畠山さん…

TVの時間

どうでもいい話だけれど、手羽先せんべいをもらった。「非」常食にしておく。大委員会で神戸。もういくつ会議があるのやら分からない。面談もついでにして終了。 ■TVの時間 以前も紹介したドーンのTV論(「情報、クライシス、カタストロフ」(邦訳は『InterC…

告知再び

専修面接の用件のみで神戸往復。もう何度目の面接だろうか。 こういうとき、相方の先生のベテランぶりにしばし感心してしまうのであった。■22本目 今年最後の原稿を書きはじめる。22本目。記号学会の発表原稿。 ティシーとマノヴィッチの議論を十分に展開…

開拓の地と静止の地

こばやしけん太の「悪魔の…」シリーズはホラー音論の素材かもしれない。 悪魔のひげそりが舞い上がり、ケータイになって襲ってくる。音だけでどこまでどう怖くできるか、よくできている。他のシリーズも見てみたし。どこかに動画が転がっていないものか。。…

シオン本

昨日書いた『プラン9』を視聴中。 フレームイン、フレームアウトづくしの映画。お能の運びのように冗長な展開だ。 内容は、宇宙人が墓あらしして死者を電極でゾンビ化させる。吸血鬼&ゾンビ&宇宙人。そういう意味では得したトホホ感にあふれている。■映画…

火星人表象――エビから吸血鬼、そしてサンタまで

■火星人表象 火星人ものを物色している。 …火星人はエビちゃんになる。訳がわからん。 他にも吸血鬼になったり、フランケンシュタインと戦ったり、女性表象、男性表象、軟体、節足動物表象にもなる、、、整理しよう。ついでに『サンタクロース、火星征服』と…

こわばる顔と電気刺激

■d/Sign 季刊『d/Sign』15号の特集写真都市に1ページだけ書きました。ヴァナフォトものです。長谷さんのレントゲン写真、小林杏さんの死後写真など、ヴァナフォトものがいくつかあります。 こぞって立ち読みしてください。■業務 講義演習演習。講義は無線譚…

■業務 会議面談会議ゼミ。うってやすんでではなくうってうってうちつづけての日。 ゼミは風景の話、映画予告編の話、挿絵と写真の話。 風景は結局具体的な風景も抽象的な理論構築も聞けずじまいだった。 映画予告編は3分の1がもう少ししたら固まるような気…

ゾンビ火星原爆

■ゾンビちぇき 顔ちぇきシリーズで「ゾンビちぇき」が登場している。ゆる顔認証&ゆるホラー享受の素材。■火星譚 火星との交信譚もおさえてみる。火星年表をみつけた。これは便利。 19世紀末のカミーユ・フラマリオンによる運河の推測から、アマチュア天文学…

無線的想像力

■映画音響史 こんなのもあった。サイレントからドルビーに至るまでの短い概説がある。■無線的想像力 無線といえばタイタニック。ということでタイタニック関連で手に入る映像資料を物色する。 無線と、奈落の底に沈むいく人々と生存した人々を分かつ海の連想…

(ホラー)映画音論

■ホラー音論 最初のものは各作品の音の技術について解説されているようだ。ホラー音を論じていそうな本も注文。映画における音の肌理と視覚の肌理の議論のための資料が見つかることを期待する。幽霊映画の視覚表象とパラレルな音の浮き方外れ方を探している…

アトラクション・リローデッド

カレー鍋って薄めたカレーにすぎないって、誰も言わないのだろうか。 それは5年前の冷やしおでんのときにも、いえたこと。それはさめたおでんにすぎなかった。と、つっこんでしまわざるをえないのであった。■写真術 犬伏さん編集の本をお送りいただく。感謝…

無線放送網50年説

面談と会議で一日中。■無線と放送網 スカンスの無線の章をざっとまとめる。『恐怖のメロディ』と『コンタクト』がひとまずの素材。後者は、異星人の発したと思われるメッセージが初のTV放送であるヒトラーの演説だったというオチがある。どちらも電波の海…

霧と閃光

会議で神戸にタッチしてバック。 ■Misty 以前ここで紹介した『恐怖のメロディ』を見る。 恐怖ズームと恐怖クロースアップの多い映画。 冒頭、中盤、終盤に背景になる、大海原とそこにかかる霧が、原タイトルの『Play Misty For Me』を想起させるように…

写真0年

■写真0年 PGP(フォトグラファーズ・ギャラリー・プレス)の別冊をお送りいただく。 「写真0年 沖縄」。 このあいだレクチャーに行った際、こちらが遠慮してしまうほど忙しそうだった訳が読むと納得。12月に名古屋での展示も行われるようです。12月22日…

ホラー校正

■ホラー校正 で、ホラー映画論の校正にとりかかる。これはさらに霊の例を付加して来年3月に科研報告で書くことになりそうだし、来年度にはもう一本ホラー論を某先生から依頼されている。これは、呪怨論になるかもしれない。というわけで、呪怨シリーズの作…

ゾンビ映画全員集合

■全員集合 をお送りいただく。感謝。 80年代後半から90年代にかけてのこのシリーズが出る際には、何か書きたいもの。■ゾンビ映画へいく ミクシに書くと思いますが、以前ここでも紹介してもらったゾンビ立体映画を見に行った。パンフレットが飛び出す絵本にな…

テルミン日カメ

■昨日 そろそろテルミン準備を始める。テルミンとロックモアがNYの街頭に佇むだけのシーンで終わる映画。恐怖映画やSF映画へのテルミンの使用例も入っている。で、結構なテルミンを所有している蒼猿邸に行き、少しだけレクチャーを受ける。 神戸に輸送し…

電気ホラー

ついでにあげておけば、本社キティもある。本社をいつでも破壊できそうな巨体である。■業務 MR論の残りを片付ける。できれば久々に本家ステレオダイアリにまとめてあげたいところ。 で、電気映像論のイントロをする。『プレザントヴィル』の電気屋は「TV…