2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

スクリーン論

■スクリーン論 マノヴィッチのスクリーン論をざっと訳してしまう。 議論としてはきわめてシンプル。 彼はスクリーンを時代ごとに次のように区別する。古典的スクリーン、動的スクリーン、リアルタイム・スクリーン、インタラクティヴ・スクリーンの4種であ…

入門本二冊

■新刊 2冊ほど新刊本をいただく。メディアアートの教科書作者: 白井雅人,森公一,砥綿正之,泊博雅出版社/メーカー: フィルムアート社発売日: 2008/03/25メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 41回この商品を含むブログ (9件) を見る入門・現代ハリウッド映画…

顔認証と卒業式

■顔認証 富士フイルムのデジカメ新機種「FinePix F100fd」がものすごい勢いで「顔」を検出する様子…サイトにもあるように顔がインベーダーゲームのごとし。 三点認識型の心霊も検知してくれそうな勢いである。■卒業式 実はこの一年学生委員だったので、卒業…

スライドソフト

■ 現在のパワポ全盛期のなかでスライド問題はやはり考えないといけない。 以前写真家のレクチャーで強烈なスライド上演ソフトを見たのでそれも注文してみる。 ズームインしたりズームアウトしたり、左右に揺らされてふらふらになる――ken burns エフェクトと…

スクリーン論

■スクリーンの光景 ソブチャクの議論をざっと訳出。「スクリーンの光景」。 議論の要は、マルクス主義的な文化批評(ジェイムソンの文化的論理の説)を用いて、1840年代以来の写真的なもの、1890年代以来の映画的なもの、1940年代以来の電子的なものの区分を…

業務

会議、面談、面談、研究室引っ越し準備、学会打ち合わせ。 二回目の引っ越しは4月1日。 研究するなっていうスケジュールだ。 ま、するけど。■リアルなものの地位 以前ここで挙げた『リアルなものの地位』という論文集のグルスキー、ルフ、デマンドについて…

大会終了、夏の研究会

■終了 年度末の研究発表大会がようやく終わる。 私自身は半分しか参加できなかったのですが、皆さんおつかれさまでした。 そして呼びかけに応じてコメントにお越しいただい方々(増田氏や金氏)にも感謝。来年は、R−1方式でもよいかもしれないと勝手に盛り…

研究会ふたつ

■研究会 すっかり忘れていましたが、毎年の年度末発表会のお知らせ。 今年は半分だけ聞きに行きます。 第十一回視聴覚文化研究会〜卒論修論発表会〜 日時:2008年3月15日(土)〜17日(月)、11:00〜16:30 会場:同志社大学(今出川キャンパス)弘風館三階 K…

■Materialities of Communication Materialities of Communication (Writing Science) もっていたと思っていたと勝手に思い込んでいた本。注文。 グンブレヒトは『マッピング・ベンヤミン デジタル時代の芸術作品』というベンヤミン本も出している。 ひとま…

写真空間

大学の紀要論文を査読して徹夜。 どうでもええだろうがといわれそうだがこれも性分。■スライドショー的CM 以前田舎に住んでいたとき、CMがすべて静止画で驚愕したことがある。しかし、そうした例以外にも、静止画を形式にしているCMというのも最近ちら…

華宵シンポ

■大正イマジュリィ学会 のシンポジウムにうかがう。 パネリスト三者の立ち位置とセクシュアリティがぶつかって――だから最後まで結論は出るわけはないのだが――面白い試みだった。華宵がさまざまな二項対立の枠組みを媒介するエージェントになるという意見には…

ポストスクリーン論

雑用多々。 ■ポスター展 京近美のドイツポスター展をざっと見に行く。 ドイツで過ごすといやと言うほど目にするゴチ(ゴシック体文字)の世界の生起がこういう事情でこうなっているのだというのが分かる展覧会。個人的にはカルピス表象が素材として面白いと…

仕事

京都。たまった洗濯物を干し、たまった雑用仕事をこなす。■本業1 校正仕事。的確な指摘に唸りつつ修正をする。その後送付。 これは4月には出る仕事。バッチェン紹介。厚味ある特集です。■本業2 巴里で購入していて、あちこちで話をしているステレオ写真論…

巴里6

■巴里写真情報 ステレオ写真は今回はほどほどにしておいた。 ティッシュカードのスタジオものではないものを買い揃える。 いずれも数少ない記載から分かるのは巴里撮影のものだということ。色塗りのむらの少ないもの二枚。左は輪になった子どもがぶれていて…

巴里5

今回の旅の重要な部分であるヴァナキュラー写真あさりへ。 レピュブリック広場近くの骨董屋に居座る。ベルリンよりも相場が高いが掘り出しものがいくつかあった。そのうちいくつかを紹介。 まずはディデリのモンタージュ名士名刺判写真。これはお宝もの。 ノ…

巴里4

■レイヤーのスチル ここ6年間見ることあたはずだったオランジュリーもようやく再開したので行く。 斜め上から見た水面が垂直の壁面に貼り付けられる。観者はしたがってすり鉢状のパノラマ空間に包囲されることになる。そしてそのイメージは、水面の小波、水…