2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

液晶絵画

■溶ける結晶 液晶絵画展に行く。今日は講演もあり、レイマン氏と鷹野氏を交えたトークセッションもあったので話を聞きにいく。 液晶画面で絵画。よく考えれば持ち運びできるし、壁にかけることのできる薄さを実現しているし、明るい光の下でも十分に光をたた…

写真を流す

■ 「写真を流す」という言い回しがあれこれあるのでそれも検索してみる。 冠婚葬祭時のデータ化されたスライドを上映すること、 パソコンのモニタ上でのスライドショー、 取材先から写真画像データを送ること、 そして流 出写真というおきまりのジャルゴン …

キティ・ニモニック

■キティ・ニモニックとヤンキーキティ キティの側頭部にプラグイン。たしかに某サイトが指摘してるように『JM』みたいである。これを含めたキティのPC関連グッズはこれだけある。 ちなみにキティ・カーグッズ一式もここにあがっていた。フジョシなことやおた…

写真で磨く

■ヴァナキュラー写真 エプソンのカラリオ・サイトに「写真でじぶん磨き」ページ。 URLがhttp://www.epson.jp/products/colorio/jibun/。じぶん=jibunが出る/出力されるための装置、それがプリンタ。 プリントという物質化装置とプロジェクタという非物質化…

業務な日

毎週木曜日は早朝に起きて4コマ授業をして深夜まで飲む日。翌日のダメージが半端ではない。。。■業務 学部生配当の作品分析実習は、ひとまずボードウェルを導きにして物語論の部分をざっと読み、ジャンル論、映画における音、さまざまな研究方法について順…

時間の上映

■ドーン論文 ドーンの「時間を上映すること」もついでなので粗く訳していく。 ベンヤミンは「ボードレールのいくつかのモチーフについて」でこう書く。 「『パリの憂鬱』では時間が物化されるようになる〔触れることができるくらい明瞭なものになる〕。一分…

クラウスのスライド論

10分の会議で往復3時間。■スライド論 クラウスのメディアの再発明を読み直す。 以前本サイトで紹介したものの、コールマン作品を未見だった。 ようやくこのクラウス版スライド論/スクリーン論も具体的に掘り下げることができそうな気がする。 ずいぶん前で…

ドーンとボルター

原稿を書きはじめる。ベンヤミン、フィクション、写真の三つのお題で考える。同時に雑用もする。 科研関係書類ってなぜかこの時期に五月雨式に降ってくる。■ 昨日にひきつづきドーンを読み直し、まとめなおす。 象と人の処刑映画もさがす。■ ボルターも未読…

ドーンとスカンス

昨日は朝から実習かける1,5コマ、講義講読1コマずつ。まだまだ学生が落ち着いてくれるのを待つ4月。 今期はIMAXに行くことにした。■時間と映像の物語 ドーンの『映画的時間の出現』とスカンスの『幽霊メディア』には似ているようで遠いエピソードが…

多忙

発表ゼミのガイダンス、同時に面談、同時にハンコ押し、同時に論文の書き方授業、、、科研ってこんなに書類せかせかしてたのだろうか。それも出しては受け取る。 引越最中にたまった本を定期的に大学へ運搬する。これもGWくらいまでつづくのであろう。 春…

電気論/天使論

■電気論終了 講義用にSconceの最終章も訳してしまう。昨年度の後期にやりかけで残した素材がいくつもあったので。百人おどし、電気の伝わらないままに沈没するタイタニック号、その沈み行く電波の海、電気の世界の宇宙人が勢力を広げるカタストロフのノイズ…

IMAX論

■IMAX論 昨日のつづき。同じ論文の後半部。 他方、IMAXも別の仕方でネットワーク化されている特別な上映システムとして確立されたこのスクリーンシステムは、映画と類似しているがそれとは異なる、つまりIMAXであることをスクリーンとその周囲の…

QT論

■クイック・タイム論 以前挙げた『流動的スクリーン、拡張されたシネマ』を読む。 3章は面白かったのでざっと粗訳してしまう。それがWasson「ネットワーク化されたスクリーン」という論文。昨日紹介した論文と同様、クイックタイムとIMAXという両極のあ…

スクリーンの溶解と非連続性

■スクリーン/ヴィデオ論 ストロウの議論。 一見すると、IMAXからQuickTimeにいたるまで増殖するスクリーンのなかで、映画は曖昧なものとなっているように思える。かつてレイモン・ベルールは、メディアの近未来は境界の消失や溶解であると述べた。すべてが…

ヴィデオの文化的論理?

20分授業のために神戸。ジョジョ論ショートヴァージョンで終了。■スクリーン/ヴィデオ論 スクリーン誌掲載のウィル・ストロウ「増殖するスクリーン」を読む。 これは長くなるので翌日の欄に。 ■ヴィデオ論 『Illuminatig Video』(1991)という論集も届く。…

ループする猫

大学の引越もだいたい終了。…というかまだ引越してんのか。。。 ともあれこのひとつき、廃棄処分になったものの使える屑、持ち主の分からぬ部品をひろいあつめつづけている。屑拾い、悪く言えば引越泥棒というのも引越の醍醐味なのであった。 ■ストップモー…

Quick Time論

■Quick Time論 ソブチャクのQuick Time論もダウンロードする。それはこれ。 また、この論文で言及されているマノヴィッチのQuick Time考というかQuick Time作品はここにある。ソブチャクはジョセフ・コーネルを引き合いに出し、さらにスーザン・スチュアート…

スクリーン論

■スクリーン論 Fluid Screens,Expanded Cinema所収のHaidee Wasson「ネットワーク化されたスクリーン:動画、物質性、サイズの美学」をざっと読む。Quick TimeとIMAXという極小極大のスクリーンのあり方を例に、現在流動的になっているイメージの基盤を…

映画的時間と鼠論

■映画的時間 ドーンの『映画的時間の出現』序文をざっと読む。講読の素材。 以前も書いたように2章のみ訳がある。とりあえず7章の「瞬間とアーカイヴ」にすすむ。 最終章であるため、序論で口上を述べているほど現代的問題は大きく議論されていないが、い…

ヴィデオ論

■ヴィデオ論 ひきつづきジェイムソン『ポストモダニズム』のヴィデオの章を読む。 ヴィデオ的なものを論ずるうえでの迂回路がいくつか示される部分。■鏡としてのヴィデオ ついでに昔のヴィデオアート系の本も取り出す。 Gregory Battcock(ed.), New Artists …

Jameson and Silverman

■文化的論理 次のスクリーン論に行く前に、ジェイムソンの古典的なこの本を読みはじめる。 全訳は見たことがないが、部分訳はあちこちにある。第一章「後期資本主義の文化的論理」は、『反美学』や『カルチュラルターン』で、第二章もやはり『カルチュラルタ…