2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

単数形の顔、複数の顔

提出論文読みと研究用論文読み引き続き。■ヴィデオゲーム論 そろそろゲーム論も考えなければと思い、ゲーム論集を探す。 コメントで紹介された本をまず注文してみる。■単数形「顔」タイトル マティアス・ユッカー「ワイマール共和国の顔」を読む。 1920…

遭遇未遂、切断未遂

提出論文読み生活ひきつづき。■3D、遭遇 到着。…3D眼鏡がついていない。■『世界は美しい』、切断面 ジェニングスのつづき。 議論の主旨は以下のようなもの。レンガー=パッチュにおいて際立っていたのは、世界の事物が私たちの視覚をいかにして形成する…

アルバム、好況

■アルバム、好況、遺影 先日のニュースで、不景気にも関わらず好調な企業の特集をしていた。そのひとつが、個人アルバム制作会社だそうだ。カメラ日和とか女子カメラとかLoveカメラとかを久々に調べてみる。…でもこの会社、もともと遺影の制作会社なのだそう…

影の歴史、映画の歴史

■講演情報 昨日は非常勤に来てもらっていた岡田先生と飲み会。久々に話をする。ストイキツァの講演があるそうなのでお時間があるひとはぜひ(蒼猿氏のブログ告知をあげておきます)。バッチェン的関心からストイキツァの話を読むと案外面白いかもしれない。 …

墓堀、ゾンビ化

今期最終日。 朝からパリテキについて話し、マイノリティリポートについて話し、午後はアイマックス論の入り口まで話し、しばし休憩してエルセサーを読む。■映画の考古学 先週のつづき。エルセサーのテクスト参照。 現在のメディア的視座が過去の見方を変え…

写真、ライダー

■写真と時間と10年ライダー 仮面ライダーの新シリーズについて噂を聞き、驚いてしまう。サイトはここ。歴代ライダー9名の世界へ、写真スタジオのロールスクリーンを介してトランスポートするという、えたいの知れない枠組みがうたわれている。9年間が同時並…

時代、顔

休日も次々と雑用が入る。というわけで書きかけを翌日に。■能力開発支援センター バッチェン『欲望に焦がれて(仮)』第二章の訳文チェックのための読み合わせをする。安く借りた会場が、職業能力開発支援センターだった。。。ある意味、能力開発の場所かも…

植物、人物

■植物、人物 ザンダーやブロースフェルトについて文献を読む。紀要で書く予定のベンヤミン論の行きがかり上、気になって調べている。これは、資料を積み重ねていつか1,2本書くしかないと考えている。もちろん今回は当時の写真文化の枠組みを最低限おさえ、…

芸術写真、スライド写真

■業務 今日は三年生8人の全発表を延々と聞き、コメントしつづけた。わんんこそば状態。 フランスオペラのものは感情の複数性のための道具立てについてもっと聞きたくもあり、モリスは焦点を何にあわせるかでまったく議論が違ってくるのでまだまだこれからだ…

メディア地理学、メディア考古学

「山篭り」と呼んでいる2デイズの缶詰仕事が終わり、ようやく下山。 ま、一言で書くと、今のこのシステムがいかにひどくなっているのかがよく分かった2日間だった。 で、翌日である今日は朝から授業4つ。これを休講にできないのが今の大学。■メディアジオ…

反動的モダニズム、テクノロジー

■反動的モダニズム、テクノロジー保守革命とモダニズム―ワイマール・第三帝国のテクノロジー・文化・政治 (SELECTION21)作者: ジェフリーハーフ,中村幹雄,姫岡とし子,谷口健治出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1991/03メディア: 単行本 クリック: 3回この商…

スリル、フリーズ

■スリルライドScience of Fun: Thrill Ride [DVD] [Import]出版社/メーカー: Sony Pictures発売日: 2000/03/14メディア: DVDこの商品を含むブログを見る期待していなかったら結構映像が面白かったDVD。CGによる空間構築においてはその移動運動こそが要…

写真の存在論、反復論

大学。評価の会議と教育プログラムのWG。 評価されるものをつくるための、教育するための時間がなくなることこのうえなし。■未来映画Future Cinema: The Cinematic Imaginary After Film (Electronic Culture: History, Theory, and Practice)作者: Jeffre…

浮遊、重合

■浮遊、重合 1900年の各種巨大映像投影技術をまとめ、1950年代の巨大スクリーン技術をまとめ、スクリーンの複数化の結節点である1967年のモントリオール万博をまとめている。 現在のスクリーンの複数化とは少々違う文脈で重合化されていったスクリーン、その…

美学と麻酔論

3本論文、1本発表、2冊翻訳にかかっている。 忙しい。■業務 京大で今期最終授業。シュピールマンのヴィデオ論序論をさっくりまとめる。ヴィデオアートについての言説は結局、いろいろあったの結論に行き着きがちだ。そして、ヴィデオアートではなく、メデ…

現像、放電

■現像と放電現な像作者: 杉本博司出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/12/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 13回この商品を含むブログ (31件) を見る『新潮』連載をまとめたもの。注文。写真史のつぼをことごとく押さえられていそうな気がする。 また…

写真の鉱脈

■ウェッジウッドと写真の鉱脈 このあいだの新年会で案内を貰った兵庫陶芸美術館のウェッジウッド展。 写真もセラミックスもプリントであり、焼く技術である。たぶん写真の起源と陶芸とは関係が深いし、そうなると写真発明期に必要なさまざまな物質が入手可能…

新年

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。というせりふを右の吹き出しに入れてください。 元画像はasin:B000006E4Gです。動物の正面顔ものです。■バッチェンからハンセン バッチェンの下訳をようやく終える。ついでに昨年あげた論集の…