対象と主体とコンテクスト

 今日も大学。某研究会開催のため。同日に美術史学会が開かれていて数年ぶりに同期の日本美術史研究者と遭遇する。
 研究会自体、いろいろと気を遣うところだけれども簡単にまとめ。
 研究素材と研究主体とその研究の受容層の問題がひとまず研究のうえで意識すべき問題であるということ。コンテクストをすべて切り離しそのつどの個別な対象への美的主体の受容を披瀝する言説を支えているコンテクストも存在するのであるし、コンテクストも何もかも容認していると明言しつつ対象へ美的な解釈を施す姿勢に非コンテクスト性も指摘できるのだということ。ぼやかさざるをえないのでこんなもんで勘弁してもらいたい。こんな感じで自分の研究の言説と他の言説の違いや交錯や対立を明確にできるのが、こうした研究会の利点と言うべきか。
 終わって飲み。