2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

増殖目玉おやじ

■かわいいか 地域限定キティなるものがすでに豊富な数存在するとしたら、地域限定キューピーなるものもある。昨日学生に見せてもらって、案の定、食いついてしまう。キューピーの被り物は普通であるが、よく見ると何か不気味なものがある。山になる率は高い…

手と球

書類作り。 それも終わって今編集中の辞書会議で精華大。 風邪をひいているひとがとにかく多い。気をつけるべし。■無数の手の話 『写真の怪』を読んでいると、ある年代に写真をめぐる決定的な怪異譚が広まっていることがわかる。比較的現在に近いものとして…

写真民話

ポスター作り。■現代写真? 買わない雑誌のひとつだけれど、特集「それでもシャッター音は鳴り続ける」を見て立ち読みしてみる。サイトはここ。都築響一の「夜露死苦現代写真」というインタヴュー記事(見開き2ぺージ)をざっと読む。現代という問いへのす…

手と釘と証明

神戸。 ■業務 公開講座仕事司会。あぁここ三年続いてきたこの仕事もこれで終わりなんだと思うと、すっきりした。コンサートもすばらしい出来で大感謝。 読書会。まだやっているディディ=ユベルマンの聖骸布論。今日はキリストの磔刑が掌に釘ではなく手首の間…

猫写真犬カメラ

ポスター作り書類作りの日。■東京 写美でコラージュとフォトモンタージュ展。たしかにコラージュ、フォトモンタージュづくしの東京行きになりそうである。このテーマについて決定的な論集を捜索中。■セクーラ本Fish Story作者: Allan Sekula出版社/メーカー:…

回路な日

■しあわせ写真 呪いの写真はもう暫く封印するとして、いわゆる幸せ写真を探索する。 でも普通のストライクゾーンは外して考える。 ラルティーグ、ひとまずここから作業を始めてみる。昨年ロンドンで大展覧会を見てちょっと驚いてしまったこともある。これは…

12時間な日

神戸。9時に出て9時に帰る一日。会議6時間てどうなのよ。 発表ゼミはミースとピカビア。前者はまぁぼつぼつ、後者は復活戦希望。■幽霊マンガ2作妖怪パラダイス (1) テレビくん アイランドコミックスPRIMO作者: 水木しげる出版社/メーカー: 嶋中書店発売…

幕の内

ようやく書類を終えて雑用にかかる。■ヴィデオ論 ヴィデオについて考えている時にGSの電視進化論のことをすっかり忘れていた。 『GS たのしい知識 5号 電視進化論』 思い切りバブルな時代へと引き戻される装丁だが、案外重要な文献が幕の内弁当のように…

書類ABC

書類ABC。Aを作成中。 今年に入って3つめのポスターも考えねば。あの、これ私の仕事なの、、、■レジメ 先日の科研発表レジメを本サイトにアップしました。「写真のなかの幽霊――死後の心霊写真――」。東京版(0930)とは最後の三分の一が違っています。■…

目の疲れ2

昼起き雑用まみれ。■ふらっと×2 昨日知った唐ゼミ公演にふとふらっと行き、ふらっとさせられる。 京都公演はマストで行くと思う。■目の疲れ② 目の疲れなのか左の二人は兄妹のように見えてしまってしかたがない。 以上。

科研終了

■終了 科研終了。とりあえず釈放される。いやはや疲れたというか前川だと皆さん遠慮ないです。もういくらでも返しますけど。それも最近では楽しいし考える糧。 無事終了。聞きに来ていただいたかたありがとうございます。 今日の心霊映像話、ご希望があれば…

ポーズの二乗論

土下座ならぬ土下寝して書類を待ってもらう。電話口でだけど。■幽霊でいっぱい を読む。 『回路』というのは、もうあの世で人口過剰になった幽霊が回路を通じてこの世にあふれでてくる話。幽霊移住計画みたいな映画だそうな。ただし、その侵略のしかたは、現…

霊のすべりこみ

忙しさに泣きながら神戸。■恋愛写真 という映画の情報をいただく。恋愛寫眞 - Collage of Our Life - [DVD]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2003/11/22メディア: DVD購入: 2人 クリック: 27回この商品を含むブログ (129件) を見るウィキペディアで内容を見ると…

ゴーストレーダー

神戸。ゼミは書の発表とゴダールの発表。 前者は焦点化してそのうえで身体の動きを微分してほしかった。後者は映像分析をもっと重ねていくと面白くなるかもしれないと思った。 アンナ・カリーナのむずむずダンスは見るたびに楽しんでいるもののひとつ。■霊探…

霊の死後、霊のポーズ、霊の歩み

■二度の死の後の写真 昨日も書いたように、心霊写真は二度死んでいる。それは世紀転換期から20世紀初頭にかけて(とくに大戦間期)と、1970年代から80年代末にかけての二回のことである。昨日紹介した吉田氏の議論はその回帰と反復を『リング』から読みとっ…

心霊写真は二度死ぬ

雑務雪崩。雪崩に無理無理連発する。■シアンとスピリットCyanide & Spirits: An Inside-Out View of Early Photography作者: Bill Jay出版社/メーカー: Nazraeli Pr発売日: 1997/10/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (3件) を見るが到着。心…

前説と前座

■神戸 公開講座の係をやっているので神戸。もう何年目かの前説をする。 今年は「異郷にいきること」がテーマ。たぶん、外の異郷と内の異郷と内の故郷と外の故郷の組み合わせがいろいろな形で提示され、異郷と故郷が近しくなってしまうというような、そんな流…

ビデオ問題

■神戸 昨日は神戸一日。 『呪怨』を見せながら伊藤美咲の大根演技振りを説明しつつ、劇画の熱さと少女漫画の微妙な情感を語りつつ、ボードウェルの鉄の檻に注意しつつ、ハル・フォスターのいさぎよいスキンヘッドに言及しながら終了。木曜日はこんな大回転な…

今期

神戸。イントロ授業打ち合わせ会議打ち合わせ。■準備 講読に使う簡単な英語の本を掘り出す。 今期学部の講読は、大量に読みつつ映像を見て考えることにし、 Film Art: An Introduction作者: David Bordwell,Kristin Thompson出版社/メーカー: McGraw-Hill In…

風のひと、土のひと

■感想2 風土と芸術をめぐるシンポが学会で開催された。 今風土何故風土。 風土とはどうやら地域性のことらしく、グローバリズムのなかでローカリズムを考えるという枠組みのようだった。近代やその進展において抑圧された身体や個別の場所を考える、あるい…

ギクシャク論

■感想 学会で写真関係の発表がいくつかあったので感想。 バルト論は、イメージなき実在と実在なきイメージの対立を超えようとする野心的な試み。手際よく整理されて面白かった。ただし、最後の社会的な記憶や情念とつながる「真実」に行き着くだけでなく、さ…

双眼鏡カメラと目利き

■美学会 昨日は阪大で美学会。自分の大学の学生もたくさん発表するので午前から午後まで結構真面目に発表を聞く。最後は何か全国写真研究会みたいで変だった。 自分の大学でない発表で聞いたものはベンヤミンの発表とバルトの発表。 感想は後日にでも。終わ…

もの写真6

■もの写真6 今回も男のこだわりグッズカメラ。しかたがないがこの種のものが圧倒的に数が多いのが事実。 左は懐中時計型。Tickaのスタンダードバージョン(1906−14年に製造)。右はステッキの柄の部分カメラ。ステッキを持ち、懐中時計をふところにしまう。…

■photo in film 以前紹介した『フィルムとスクリーンのあいだに』を読む。 映画の中で用いられる写真の用法はあまり言及されることがない。映画を論じるひとは物語のための道具立てとして軽く言及するだけで、他方で写真を論ずるひとは、それが映画であるか…

オトコのロマンに火をともすカメラ

神戸。会議会議で予行演習三人分。間に合えと祈ってみる。■みすず最新号 月刊『みすず』を、表紙の写真の北島さんから頂く。これに心霊関係2題あり。トローク「心霊術に何が隠れているのか」(3回に分けて連載予定)、宇野「映像身体論ノート7 ヒッチコッ…

レディース・カメラ

■ものカメラ3 スパイカメラとして知られるミノックスを語る言葉は多い。例えばここやここでは、「原因不明の男の遺伝子」ゆえのスパイカメラへの「卒倒」するような興奮が伝えられている。なるほど。 少し迂回してみよう。スパイには女スパイもいれば、女性…

キャラクターの眼差しカメラ

■ものカメラ2 世にキャラクターもの商品は多い。キャラクターがはいっているだけで子どもはふりかけを買い、靴を装着し、長風呂することができる。…トイカメラにあったキティカメラからも分かるように、カメラもキャラクターの住まう場所になる。 熱いオト…

漢〔おとこ〕のカメラ

■回る×回る×回る 昨日山手線に乗ると、車内全ての広告が「あの」ギャツビーの吊広告、そして液晶画面には「あの」キムタクのふわふわくるくるのCMが無限のループを描いて流れていた。 回る電車で回るの三乗。乗り物酔いしないひとも酔いだす勢い。いい意味…