2006-01-01から1年間の記事一覧

バッチェンとラルティーグ

■脱肛的脱稿 とはいつも口にすることですが、、、 今年最後の原稿脱稿。バッチェンの本邦初紹介になります。次のPGに掲載されます。それにしても、PGはフォトグラファーズ・ギャラリーの略ではなくピラニア軍団の略と読めてしまうのは気のせいなのだろうか。…

ヴァナフォト論紹介終了

■ステレオレクチャー 一月中旬に再びPGでレクチャーをします。申し込みはここ。宣伝文をこちらにも貼り付けておきます。 PG講座第8回「2.5次元のリアル――ステレオ写真の快楽」 講師:前川修(写真論・神戸大学助教授) 司会:斎数賢一郎 2007年1月13日(土…

蝋としての写真

原稿8合目。■POPPHOTOGRAPHICA ボストン大のこの頁にもあがっている――ヴァナキュラー写真をコンセプトに組み入れた作品紹介――Popphotographicaのページを検索。鹿の足がスタンドになった写真入りランプシェイドは、ここにある。残念ながら本自体は品切れ。…

釣りバカ日誌

原稿書き。今5合目。久々に修論卒論書いているひとびとと同じ気持ちを味わっている。 …こんなに忙しいのにピエールの物件公売情報に首ったけになってしまう→。 舟が住まい。暑くなれば北の港に、寒くなれば南の港に停泊し、全国行脚しながら釣りをしつつ、…

もうひとつの立体写真

fotoescultura、英語でfotosculpture。そのサイトを探す。 たとえばここ。そしてここ。スタンド状のものもあれば栞状のものもある。もちろん、バッチェンの本にあがっているような不気味な立体性に及ぶものは見当たらない。しかし、切り取られた輪郭線の際立…

Forget Me Not Again

■ヴァナフォト資料本 バッチェンのあげる、従来の写真史に対するパレルゴンとしてのヴァナキュラー写真を扱った研究書。 案外手に入るものも多い。Photographic Amusements, Including Tricks and Unusual or Novel Effects Obtainable With the Camera (The…

手彩色写真本など

23日から九州集中。 おとといからの疲れがどっとでて風邪気味のまま集中。 なかなかしんどいけれど、リアクションはまずます。 それは楽しい。 一日目心霊写真&映画、映画の文法終了。 二日目。映画の諸形式終了。パノラマ&ステレオ、広告まえふり終了。 …

神戸終了

講義午後から指導指導指導。■雑用 午前は電話うた1回目をして写真芸の話をして終了。 スライダーショーを見せつつ、バブルスくんとかサンコンとか凡人とかコンテクスト依存系笑いがどれほど伝わったかはこころもとない。電話うたもしこたま集まったので新年…

アルバムの手触り

六甲山遭難ニュースには不謹慎だけれども笑う。捜索願の写真が焼肉を食べている写真だったというのもツボに入る。不謹慎なのは承知ですが、とりあえず大学でのバーベキューでは遭難しませんので。 ■雑用 朝ゼミ午後会議会議会議ほんでガイダンス雑用。 学生…

ラルティーグ的

大阪のギャラリーに行き、京都で編集会議に出て飲んで終了の日。こんな商品を見つけた。 どちらもソリッドアライアンス社の製品。左のUSBメモリーは要らないが、右のハブは欲しい。 3つの操作を経て赤い自爆ボタン押しかけては戻して我慢してみる。たぶ…

アイノカテゴリー

■写術とアイノカテゴリー 連載原稿を写真芸で書いている。 林家ペーパーも含めて写真芸には四つの系統があり、そのなかの読解系と見なしていたキム兄の「写術」が意外に面白く、松本「写真で一言」とは別の読解系写真芸なのではないかと思いはじめる。彼は料…

ロケットに点火する写真

■身を着ける/身に着ける 2 のだめに出てくるロケットペンダント。 ロケットにふたたび火が点いているのかいないのか、それは知らない。 それはさておき、ロケットは、バッチェンが言っていたように、二種類の今ここに不在のひとの直接性を呼び出す道具であ…

身に着ける/身を着ける

■遺骨からダイヤモンド 思い出商品を調べていて、ぐっとつかまれたのが人工ダイヤのサイト。身体の一部を身につける伝統、その最新形産業ということか。この会社ベートーベンの髪からのダイヤ製作中だそうである。■身につける写真 また、身につける写真の現…

セクーラ情報追加

来週午前の思い出ヴァナキュラー写真論授業を残し、木曜の年内授業は終了。 来週は学生からの電話うた例をまつ。これは一月の写真論授業で使う。 すでに考察した電話うたについてはここにまとめてあります。■セクーラ情報追加 セクーラ情報をさらにもらう。…

アクセサリーの身体

■雑用 大学。発表ゼミ会議打ち合わせオープンなキャンパス。 ゼミは映画三連荘。映画予告編、ミュージカル映画、映画と映画館についての各々の発表。 映画予告編というのは、誰もがそれは宣伝にすぎないからと見落としているアトラクティヴなイメージ形成を…

エコーに花飾り

毎日新聞ニュースを見ていたらこんなのがあった。今年の命名ランキングである。 ◇男児は1位「大翔(代表的な読みはひろと)」、2位「翔太」で、女児は1位「陽菜(同ひな)」、2位が「葵」。 世界のヤンキー化。そんな言葉が口をついて出てくる。 結構本…

抹消と遅さと想起

夕方大学。専修希望の学生の面接。集団面接というのをはじめてする。 皆々さんおつかれさまでした。胃が痛みました。■Forget Me Not 3 それはさておき、実際に記憶の媒体としてのヴァナキュラーな写真の例を具体的に考察していくことにする。例えば額に入れ…

写真の遅さと写真の変容

■写真の遅さと写真の拡大 富士フィルムのCMサイト「PHOTO IS」編。 ここ二十年の多くのCMはこちら。 アルバムを捲ったり、回顧的なスライドショーをメインにすえた広告が最近少し目立つ。写真の遅さを強調するということか。 しかし何よりも驚くのは、富…

写真論なんていらない?

左届く。右注文しようか考え中。ウェブページはここ。いずれもP・瀧がらみ。■写真論なんていらないSTUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2007年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: INFASパブリケーションズ発売日: 2006/12/06メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 4…

こわポピと編集の原理

■予告編 成城トラカレで紹介された作り替え予告編。 アットホームシャイニング、ホラーポピンズ、コメディ十戒。「やぎの目」ですごいポピンズは読んだことがあるが――雨の日ダムの上にいたところ突風に飛ばされた人の話――こわいポピンズにも大笑いしてしまっ…

ギクシャクたかたカンコンキン

木曜日は大回転の日。喋りつづけて一日中。■雑用 午前ギクシャク論、午後それとつながるステレオ写真論、そしてボードウェルの鉄の檻的議論をなぞって、フォスターの80年代の批判的言説を深読みする。フォスターの簡潔なまとめ文章の元になったアレゴリー的…

里親募集

Design for Lifeからそっちに送るで楽しんでくれやメールが届く。これは楽しみこのうえなし。■雑用 朝会議発表ゼミ午後会議会議会議懇談会。 発表は白土三平とバタイユ。■ガニング ガニングの議論を紹介するうえで、マイブリッジとマレイについて基本のおさ…

検索生活

■深夜に ラルティーグのステレオ写真、ヴューアーつきセットを探す。 ようやく探し当てる。不覚にも深夜に野太い声をあげてしまった。詳細はそこのページで。 もうひとつ。 ステレオ写真の写真集には通常それを視るための簡易ヴューアーがついている。 その…

ステレオ二題

使用上の注意。私の背中にもついていそうである。 「あまり急かさないでください。爆発します。静かに見守りましょう。」 とか書いてありそうな気がする。 このはてなセリフ、写真へのテクストの係留/中継作用の理解のための練習問題になる。ご覧あれ。写真…

たっち化とヤンキー化する世界

笑金でようやくザ・たっち健介北斗晶ネタを見る。 皆、双子を捨てものまねへと踏み出したザ・たっちと言うが、それは違う。 むしろ世の中がいかにたっち的―双子的な不気味さに感染しているかということだと思う。 たっち化する世界。■おたくとまけいぬのあい…

秋の駅地下

今日も明日も大学。 駅地下では紅葉客のリュックおじさんおばさんが多く、 彼ら彼女たちの次の方向の予測のつきかねる激しいブラウン運動をかわしつつ出勤する。 心の中では、半泣きになった山下慎司のBGM『ヒーロー』がテーマになる。 テンションは必ず…

ゆっくり地震と消火花

■ヴィオラ地震 ゆっくり地震、ビル・ヴィオラみたいである。地震の詳しい説明はここ。 不謹慎だが、ヴィオラ作品ふうにゆっくり机のしたに避難する映像を思い浮かべてしまった。■火を点ける webやぎの目の消火花話。 いったん火に投げ込んで消火してから、お…

ラジカルおむすび

■マッチョピンク クレラップのおにぎりのつくりかた各種動画、少し変。 11月27日のプロテインをまぶしたマッチョピンク、 28日の具材ごはんの石むすび、 30日の栄養ドリンク焼きおにぎりのマッチョイエロー、 どこまで軌道を外していくのかと手におにぎりな…

アマチュア写真文化圏としてのリュミエール映画

サイバー大学、勢いのある芸人みたいである。しかも若手の。。。そう思うのはたぶん私だけだろう。 ■雑用 朝発表ゼミ。その後雑用をすませて就職ガイダンス。いちおう司会なのでさくさくこなす。 発表はティルマンスと安木節とエグルストン。 …一般的な話だ…

Impossible 3

■人類の進化系トリオ 女スパイのコンパクト型カメラが出てくるので見る。サッカー選手のようなトムの走りと半ば開いたトムの口ばかりが印象に残る映画。 それにしてもトム、誰かに似ている。 そう思い、オカハチロウ、ヒライケン、トムクルーズと並べてみる…