2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

墓と棺

■墓と棺 ウィーンで見たカノーヴァによる墓碑。正面からではなく横からも。ヒルデブラントによる批判があったはず。たしかに浅い、浅い奥行きもの。触覚=装飾=記念が折り重なるもの。 このように、早朝か夜しか出歩けなかったウィーンではひたすら攻める場所…

脳トレもの

■ホラーとケータイ Jホラーを系統立てて見る計画を立て、とりあえず『女優霊』と『邪願霊』と『ほんとうにあった怖い話』と『回路』を借りる。「借りる」といっても、ツタヤのネットで予約リスト20件登録しておいて、数作届いては見て返し、すると次の数作…

カーペット・パラダイム

■公開講座 公開講座。写真はその会場。 今日は地理学の方と哲学の方の戦後60年講義。沖縄、広島、ベトナム、イラク。 今回はこんなテーマのため、通常の大学の公開講座とは違い、スリリングでもあった。というのも受講者の平均年齢は70歳、戦争を経験して…

フォボフォビア

■記念碑と空間恐怖 Huse編、Denkmalpflegeを注文。記念碑に関する論文のアンソロジー。 http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/3406405444/qid=1130522427/sr=8-2/ref=sr_8_xs_ap_i2_xgl/302-7299090-3844022 ヴィドラー本も注文。空間恐怖症が気になってき…

ぎっちり

■ 講義講読講義。 教養的な視覚文化授業では映画を3本見せてショットと視線のつなぎの文法を話し、講読ではクラカウアーの歴史的認識の部分をじりじりと読み、パノラマ講義ではパノラマ制作の細かな点を説明する。ウィーン話も少し。 以前ドイツにいた時、…

こってり

■ 午前発表ゼミ。今日から卒論プレゼンシリーズ。 モネと美術市場、ティルマンスの「私」性についての発表を聞く。 前者は焦点がぼやけていて建て直しが必要な感じ、後者は「私」の意味合いをもう少し理論固めしないとティルマンス分析にはなかなか適用でき…

ぐったり

■ 三日目の報告は…またにしてとりあえず仕事。しかしそのまえに散髪へいき若旦那と喋る。途中一瞬シンガーさんが顔を覗かせる。そして案の定、背中の筋が固まり、そのため少しでも動くたびに低く唸る弱いウルトラマン状態なので、マッサージにいって少し解す…

みっちり

今回ウィーンに滞在したのはMAK(工芸美術館)で20日から3日間に渡って開催されるリーグル没後100年のシンポジウムを聴きに行くためであった。 何しろ合間に無理やり入れた強行日程で3日間しか滞在できず、シンポは朝から晩までみっちり。そういうわけで…

ウィーン2

朝から5本の発表を聞く。 ディリ−とオリンはやはり別格。ただ、今ひとつ核心に届いていないような気がしてならない。とはいえ資料や資料のヒントを得る。

ウィ−ン

ウィ−ンに来ています。3泊5日というグラビアアイドル並みのスケジュ−ルなのであまりメイルは読めませんが、緊急のものは早めに返信します。リ−グルのシンポ、なかなかキャラが濃い人が多い。今日は二本発表を聞いて終了。 詳しくはまた挙げます。明日もシン…

■ 発表ゼミは、映画における音の問題を扱ったアルトマン論文の紹介と、コンセプチュアル・アートをテクノロジーの観点から切り出そうとするシェンケン論文の紹介の2本。 前者は聴覚文化研究会ものになるような気がした。…でも映画における音の厄介さをもう…

つめの先の妄想

■ 科研の季節。今の科研の詰めの先を妄想してみる。■ ウィーンにコンタクト。対応も早く好感をもつ。 ディリーとか、オリンとか以外にもいくつか面白そうなタイトルがある。ちなみにウィーンのリンクもモニュメント化というかパノラマの歴史化と関わりがある…

宣伝

■美術フォーラム21 の宣伝ページを作りました。とりあえず中身と注文方法が分かればよい程度で。 http://homepage1.nifty.com/osamumaekawa/bijutsuforum21no.12adv.htm■準備 ウィーン準備。今回は缶詰出張なので余計なことはたぶんできずじまいだろう。とは…

モニュメント

■モニュメントからモニュメントへ 奈良をブラブラ。角切りたての鹿を見つつ、あちこち散歩する。奈良ホテル脇を抜けて春日大社に行って、興福寺を掠めて飛鳥園を通り過ぎて徘徊する。リフレッシュに行ったのだが、いろいろやりかけていたことがたち起きてく…

仕事

■ 今日も大学へ。いちおう公開講座のまとめをしているので。 「戦後60年」という深刻で重いテーマ、受講者も平均年齢は60歳以上(?)というなかで、日本文学と東洋史のおふたりの先生が喋る喋る。 60年の宙吊り状態を経て、国家というフィルターがずれて個…

とりあえず写真論

■ 『美術フォーラム』12号がようやく刊行される。目次情報はまた挙げます。 著者割引(定価1932円が1546円に)がきくのでご希望の方は私に直接仰ってください。 書きかけ■ 次の本の企画を練る。とりあえず写真論、タイトルではないけれど気分的にはそんなス…

通信「的」教育

■通信的混線 講義ゼミ講義の日。パノラマ講義はスギモト半分、パノラマ半分。 講義をしていると音声関係が混線しているらしく、スピーカーから3人の学生の声がする。向こうにはこちらのDVD音が聞こえているらしい。次回は通信してみようと思う。ずっとイン…

未完の写真へ

■ ゼミ。サウンドスケープの発表。昨日の続き■杉本写真ふたたび 先日の杉本展のつけたし。彼の写真を見たのは実ははじめてだった。 写真集からも分かるように、これほどまでに実によく計算された、仕上げの完璧な個々の作品とその展示の仕方。たぶんこれまで…

杉本写真とか

■パノラマ佐藤氏が紹介していた雑誌『文学界』を購入(http://d.hatena.ne.jp/morohiro_s/)。 パノラマ考の素材になるので杉本写真について少し考えてみることにする。■ さらに昨日の続き。 と思ったが落ちる。 代わりにシンポでも挙がったバック=モースへ…

学会3日目――書きかけ1――

■ 今日はヴェルフリンの発表とイコノロジーの発表とカンディンスキーの発表を聞く。終わって委員会、そしてこっちのタワーの前に帰る。 昨日の続き。 GUIの発表は素材がメタ的なものばかりだったのでもう少しベタ的なものが出てくればおもしろかったし、ヴェ…

学会2日目

学会2日目。今日は写真のブレの発表とドゥルーズの発表とGUI発表とヘルダー発表と、合間に写美に行って戻ってシンポジウムを聞いて、六本木ヒルズをぐるっと回って六本木で神戸同志社連合の院生と飲み。感想はまた帰ってからあげるけれど、ひとまず。 ブ…

学会1日目

■ 慶応で学会。校舎全体がなぜか通気が悪く、皆汗まみれ、酸素不足になりながら発表を聞く。筑波大のKさんからリーグル論文をいただいく。 終わって田町でとことん飲む。

記念−碑ー写真

■ 雑誌Oppositionsのリーグル小特集に掲載されているリーグル「記念碑崇拝」の英訳をめくる。いきなり挿図としてトルボットの『自然の鉛筆』の一枚目の写真が目に飛び込んでくる。もしかするとトルボットに関してもリーグルに関してもうまい切り口になるかも…

ワールブルク憑き

大学へ。学期始めはやはり落ち着かない。 メディア・アート基礎論と演習とパノラマ論講義。パノラマからどこまで近代の諸問題をえぐりだすことができるかをざっと喋る。 終わって関学のKさんに誘われてイエナ大学のジーレックさんと食事。この人の論文、結…

京阪SF

■ 大学。発表ゼミの段取りを決めて学内で開催されている講演会へ。東欧文学をめぐる講演であった。ハンガリー文学における民族の死についての話を拝聴。扱われている作家は、ヴェルクマイスター・ハーモニー [DVD]出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2003…

パノラマと菊人形

■ ケンプの論をまとめる。彼の議論の要点はパノラマというメディアが社会的モデルネと文化的モデルネの葛藤の中継地点にあり、しかも必ずしも両者の幸運な宥和をもたらしたわけではなく、臨界点に達する手前にとどまった芸術と産業との歪な混成物であったと…

ラジオ講座パノラマ論

■ クラカウアー『映画の理論』を訳す。第一章の「写真」は、どこにも邦訳がないようなので、本サイトのほうにあげていく予定。1960年代当時の写真についての考え方と発明当初の写真についての考え方をすり合わせて検討する内容になっている。とくに60年代に…

初期ミッキー

■ 大学へ。某学会誌の編集会議。■ミッキー・マウス―ディズニーとドイツ作者: カルステンラクヴァ,Carsten Laqua,柴田陽弘,真岩啓子出版社/メーカー: 現代思潮新社発売日: 2002/12/01メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ (8件) を見るが届く…

ねこだまし(い)

■ Goldbeckの写真集を購入。 Marin Kasimir、Frank Messlingerも調査中。前者は「パノラマのパノラマ」という写真作品、後者は「身体のパノラマ」という写真作品がひとまず有名な作家として知っている。■ TBS感謝祭で猫ひろしがマラソンの得意なことに少…