レポート読み終了

 朝からレポート読みを再開。夕刻終了。今期読んだ論文は延べ350本程度。聞いてコメントした発表は30本ほど。今期はもう一本修論読み。
 講義のレポート。ミステリー・トレイン論を読む。連結するとともに連続性を切り離すためにパノラマ的、反復的に作動する列車の映画における役割。自分で話をしていて忘れていたが、列車映画は妙に面白い。列車シリーズは続けてもいいかもしれないと思う。シュトルートのアーカイヴ論、私写真批判論、前者はシュトルート写真をアーカイヴから切り込もうとする研究メモで、後者は私写真という枠組み事態を問い直す試みの入り口を示すもの、これらも他の発表を聞いているのでくつろぎつつ読む。
 学生の発表にもとづくレポート。ポロックの絵画の振動論、バルトの写真論、バタイユのマネ論、リーフェンシュタールの美、漫画の中の時間性、広告のイデオロギー作用、ベルメール論、商品としての美術論、音楽作品における引用などさまざま。
 先日学生に「レポート全部読んでるんですね」と驚かれる。当たり前だけれど全部本気で読んでいる。面白くないものはほどほどにしか読まないけれど。
 夜鍋して朝。