監督者の不安

 待ちぼうけの日。…というのか試験監督(http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou05/0225ke79710.html)。いちおう小さく写る。
 試験監督をしているとその空白をあけられた頭の中をさまざまな妄想がよぎる。例えば会場にいる100人みなが用便を足したいと言い出したらとか、皆が皆鼻血をだしたらどんなもんだろうかとか、もう少し真面目に、今地震が起きたら誘導をどうするかとか、もっと真面目に言えば、爆破予告の電話が入ったらとか――某大学では実際に起きた――、頭の中をそうした設定がぐるぐるとまわっている。…実際には落ちた消しゴムやプリントを拾い、暑いといわれてはエアコンを切り寒いといわれてはエアコンをつけたりとか、張り詰めた受験生のテンションをほぐし、試験問題を一緒に解いたりしている。苦手な仕事のひとつである。100枚単位の証明写真を本人と比べ見るのは写真論上、実に面白いのではあるが。