大きくなっちゃった手

■いろいろ

学会抜きの久々の週末。遅れに遅れた原稿の仕上げにかかる。

ヴィジュカル関係の最近の出版物もチェックし始める。

■手と写真
本屋。エスノメソドロジーについての文献を探す。
仕事のついでに購入した本。

偏見というまなざし―近代日本の感性 (青弓社ライブラリー)

偏見というまなざし―近代日本の感性 (青弓社ライブラリー)

第六章「近代的視線と身体の発見」では手と写真の関係が少し議論されている。写真をめぐる迷信のなかには、魂が抜き取られるというもの以外に、手が大きくなるというものもあったそうだ。明治時代初頭まで肖像写真などの表象における手はやけに小く描写されたり、隠されたり、懐にしまわれたりしていたそうだ。何も知らずに写真に写ると、顔との比率から見て手の大きさに皆ショックを受けたという。…マギー審司「大きくなっちゃった」のごとし。手と写真をめぐるひとネタになりそうである。

デリダ論 (平凡社ライブラリー)

デリダ論 (平凡社ライブラリー)

も買う。『グラマトロジー』のスピヴァク序文を独立させたもの。『声と現象』も新訳が文庫で出ていた。デリダ本文庫版は個人的にはありがたい。