発表ゼミは、映画における音の問題を扱ったアルトマン論文の紹介と、コンセプチュアル・アートをテクノロジーの観点から切り出そうとするシェンケン論文の紹介の2本。
 前者は聴覚文化研究会ものになるような気がした。…でも映画における音の厄介さをもう少し呈示してもいいと思った。技術、流通のシステム、イデオロギー、受容者への作用等など、トーキー導入の問題はもっと面白いものになる可能性が高い。後者は、ソフトウェアという概念装置をコンセプチュアル・アートに接続することの有効性を、この論文が書かれた時期やコンテクストと照らし合わせながら、検討すべきだと思った。何のことやら分からないと言われそうだが。


 ウィーン検索を続ける。パサージュのように、あるいはパサージュの内壁の潰瘍のように絡み合った模様や装飾を抜ける場所を考える。さしずめ解剖学博物館とか     。

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