血糖値ならぬ血蝋値


 午前立ち講義午後講読と立ち講義。
 午前は表現論批判・マンガ史・マンガ論史をなぞって、70年代の問題を復習し、大友論の入口を提示して終了。予想外にマンガを皆さん読んでいなくて毎度驚かされる。そうこうしているうちに当初予定していた「Fire Ball」所収の『彼女の想い出』がようやく到着する。これは来年に議論する予定。
 午後は蝋人形写真論。カントロヴィッチに引きつけ身体の表象の表象について延々と話す。でも「蝋っていうのはね」と嬉々として話しているひとは傍から見れば、ベテランSM嬢に限りなく近いような気がしてならない。
 終わって学生の指導して鍋に行き、ようやく終了。


 たぶんミクシに書くけれど、数年前から、その時扱っている対象に惹きつけられて物を見る症状が毎度生じている。ステレオ写真しかり、心霊写真しかり、蝋人形写真しかり。駅前でサンタの人形を見るだけで血液中の蝋人形指数があがったりする。叶姉妹を見たり、鈴木史朗を見たり、郷ヒロミを見たり、ガクトを見たりするとやはり「血蝋値」が上がる。たぶん病んでいる。それは否定しない。


来年、写真論を出すことが決まった。詳細はまたどこかでお知らせしますが、新書になる予定。