写真うた4

ノスタルジア写真
・午前ノスタルジア写真講義。最初30分写真うたを16曲流す。エミネムから始めて、写真の語られ方が過去への執着からしだいにはなれていき、写真のすでに終わったという過去完了形への違和感を示す椎名林檎まで今日はたどる。
来週はさらに写真の語りの変化形を流す予定。フリッパーズ・ギターの『camera!camera!camera』、大滝詠一ロングバケーション』、スティーリー・ダン『ペグ』、これは決定済み。残りは今注文中の数十曲を集めてセレクトする。

・午後一年生発表で松田聖子論と日本美術への西洋の影響の発表。まだまだ食いたりない。松本隆論は個人的に探してみよう。

・そして夕方から夜まで映画発表。『裏窓』と『ムーラン・ルージュ』。
裏窓はその音の使い方と電話の使い方に分析の手がのびていたところがいいと思う。実際、窃視症的な映画の観客についてのメタ映画で論じられるこの映画の音の使い方は変であるし、電話が切り結べないつねに外れてしまう行動の契機も掘り下げがいがある。『ムーラン・ルージュ』は、ミュージカル映画の歴史との関連から議論しているところは厚みがあった。でもミュージカルの場合には音と同調したカットのリズムとカメラ及び俳優の動きの方向がもう少し精緻に解析されるともっと面白くなったと思う。
でも発表になると俄然緊張感が高まるので見ていて面白い。