ロケットのなかの写真うた11

昼神戸から戻る。24時間寝ていなかったので六甲道で沈没。で三宮の白昼をなぜかぶらつく。

■業務
　昨日は授業最終週。
　午前講義研究。写真とノスタルジアはかわいい論＋もの写真論の一部として継続していく。かわいいの受容が、「かわいい」と享受している主体の反省未満の自己享受であるのと並んで、ノスタルジアの主体の現在は、たぶん未来に過去となるであろうノスタルジア享受を現在において享受しているという部分に問題の核があるような気がする。これはジェイムソンの議論も絡めながら夏休みの宿題にする。

　午後一年生ゼミ。一年生にグループが発表するも、ちょっと物足りなかった。やはりグループにすると相互に引いてしまうので発言の主体が不明確になりがち。ま、これからというところ。
　つづいて夕方から映画作品分析ゼミ。『羅生門』『カンバセーション』『ブレードランナー』の３本について聞く。先週の『裏窓』が聴覚的部分に着目していたように、『カンバセーション』の視覚的な部分をうがって考えてみるともっと面白くなったかもしれない。『羅生門』はひとまず基本はクリアしているけれど、藪の肌理にもっと執着してもいいかもしれない。『ブレードランナー』は結論が先にたちすぎていたので、そのプロセスの各要素を念入りにつなげていけばもっと面白くなったはず。
　今期新しいこころみでやってみたこの授業、たぶん同じだけの資料とやりかたと日程とグループ構成で、結果として映画の論じ方のうまさに差がでてくるところ、それをお互いに理解することが収穫。でも同じシーンを総勢25名であれこれ言い合いながら考えるというのは、個人的には面白すぎる授業だった。
終わって８時半。打ち上げて夜中。

■写真うた終了
今日の写真うた。これでひとまず終了。
　