論集


■業務
 昨日は漫画ゼミと学生発表。漫画ゼミは学生に少数のグループになってもらい扱いたい漫画例をプレゼンさせる。「ガンガン」班が妙に面白くて笑う。8,9作品が出揃う。
 その後、学生発表3つをざっと聞く。白土、クドウカンクロウ、雑誌写真の3つ。

■美学芸術学論集第三号
をようやくもらいました。

「ヴァナキュラー写真論の可能性」
という論文を書きました。各大学に送る他は、ご希望の方に郵送なり手渡しなりする手はずになっていると思います。
内容は以下の通り

前川修「ヴァナキュラー写真論の可能性」
唄邦弘「ジョルジュ・バタイユにおける形態の弁証法

研究ノート
松谷容作「ジル・ドゥルーズ『シネマ』と映画研究史
鈴木恒平「トーマス・シュトゥルートの都市写真」

修論要旨
秋吉康晴 「旅に誘う民謡―明治・大正期における安来節の〈保存〉と〈変容〉―」
植松篤 「キュレーションとしてのクリエーション―ジョセフ・コスースの作品群を中心に―」
景山聡之 「サスペンス映画における音の映像に対する関係―ヒッチコック『知りすぎていた男』の音声分析―」
論文紹介
増田展大「ベンジャミン・H・D・ブクロー アレゴリー的手法:現代アートにおけるアプロプリエーションとモンタージュ

…こう見ると男くさすぎる論集かもしれない。
編集にあたった院生(左のアンテナの尻目くんかおつゆくん、よろしく)が、発送希望は受け付けることになると思います。手前味噌ではありますが、大学の紀要にしては変に写真コンシャス、複製文化コンシャスなそろいになっています。部数は限られていますが無料です。送料のみ負担でご希望をうけつけます。個人でご入用の方は私にご連絡ください。担当者に転送します。
…最近こういう通販みたいなことばかりしている。

■監視映画
数日前のコメント欄に挙げてもらった作品。注文する。
隠された記憶 [DVD]
レヴィンの監視映画論をぼつぼつ訳しはじめる。いろんなリスポンスがあって助かります。コメントにも書きましたが、映画論をやるつもりはなく、写真以後の映画以後のイメージ論を映画内監視映像で議論するというつもりでいます。

■伏目
Downcast Eyes: The Denigration of Vision in Twentieth-Century French Thought (Centennial Book)
久方ぶりにジェイ本を開く。夏合宿候補本。確かドイツにいた時にこの本が出て、フランクフルター・アルゲマイネなどに書評が載っていて思い切りつっこんだ想い出がある。
1、2章の古典的な部分は合宿前に片づけてしまう予定。