命令系二つ


■読みなさい
コプチェクを久々に読む。ラカン関係を復習する。後者は注文

わたしの欲望を読みなさい―ラカン理論によるフーコー批判

わたしの欲望を読みなさい―ラカン理論によるフーコー批判

<女>なんていないと想像してごらん
映画装置論が依拠した括弧つきのフーコーを批判し、その袋小路の由縁を鋭く突いた論「強制精神医学的主体」が収められている。

■写真とは何か?
そういえば、以前紹介したこの本
Photography Theory (The Art Seminar)
で叩き台論文になっていたIversenの代表的論文「What is a Photograph?」が未邦訳であることを思い出す。Art History誌1994年に掲載されたこの論は、バルトをラカンの後期から読む試みだった。photo-graphの間のハイフン、光と欲望のグラフ、リアルなもの、そういう設定を簡潔にまとめた議論だったはず。夏の読書会の一連の作業として訳すことにする。バルト的問題構成をこの時期の特色ある写真論として輪郭づけるためにも必要。
 今考え中の監視写真論やケータイ写真論の手前に、通っておくべき確認事項だと考えている。