ゾンビ映画全員集合

■全員集合
テレビだョ!全員集合―自作自演の1970年代
をお送りいただく。感謝。
80年代後半から90年代にかけてのこのシリーズが出る際には、何か書きたいもの。

ゾンビ映画へいく
 ミクシに書くと思いますが、以前ここでも紹介してもらったゾンビ立体映画を見に行った。パンフレットが飛び出す絵本になっていたのが嬉しい。
 3D映画を見ると、立体映画がなぜ立ち行かなくなったのかがよく分かる。内容的にはおばか映画だ。立体効果も微妙だ。ただし、ゾンビが本当に1時間以上わらわら歩いている様をみると、ゾンビの識別ができてくるようにもなる。なりたてゾンビだとか、フランケン型ゾンビとか、赤子型ゾンビとか、ベテランゾンビとか、皆微妙に歩み方が違う。散漫に個性豊かに練り歩く。エンドロールの「ままゾンビ」「パパゾンビ」的な配役名にも笑う。

 個人的には、火葬場の跡継ぎなのに死体を焼けない末にゾンビを発生させてしまった墓堀人がすべてもっていってしまった映画だった。墓堀人のあの長い柄のスコップがこんなにもヴィジュアルな道具だとは思わなかった。そして火が怖い息子、火を好むゾンビお父さん、燃えてしまう父。これも面白い。フロイトの「お父さん僕が燃えているのが」の一節の逆さである。
 さらには映画中盤延々と立てこもる家の家族構造が異常である。家族ぐるみでマリファナを栽培しているっていうのも、見終わったあとに話していたけれど、そういうこととゾンビ映画受容との重なり合いがうかがえて面白い。

 肝心の立体効果についてはミクシで。それなりにぐっと来る場面もあった。
 というわけで、今日も蒼猿夫妻をつきあわせてしまう。また、もう少しなけるそれほどおバカではない映画に誘おうと思う。
 お疲れ様。