Sealed Sealing

さらに救急治療仕事。
いやもう手術が終わった患者も何人かいるので、もうそろそろこの仕事も終焉。
とはいえ、いちおう病院の裏口はあけておくので、何かあればよろしく。

診ているかぎり全部間にあうので、よろしく仕上げてください。

■次々と仕事
 もうひとつ仕事のお知らせが来る。これは来月始めまで。
 これはまた書けるようになったら書きます。面白い仕事ですし、写真論にとっては大きな参照点になるだろう仕事です。

 その次の仕事――プリクラ論――のために、ひとまずシール本を調べている。千冊を超えるキャラクター・シール本を横目にシール技術やシールの起源を検索している。いまさらビックリマンシール論でもないし、シールのもともとの起源の印章までもっていくような余力もない。御札とか封印で議論をずらすこともない。かといっていまさら外から見た日本少女文化論を繰り返すこともしない。それ以外の議論をひとまず考える。まるで4点ポジションで蹴りをいれないルールのごとし。
 とはいえ幼児から小学校低学年までのシールに憑かれた振る舞いの議論は確認するべきかとも思う。とりあえずコレクター的な本から探ってみる。
 アトム・シールと鉄人ワッペン―1963~1966

 また、台紙に貼るという意味では、カルト・ド・ヴィジットという媒体が先行例としてあり、それがまとめられたアルバムとプリクラの張られた手帳も比較にはなる。という意味では、この研究書もこの機会にざっと紹介してしまわねばならないと思う。

A.A.E. Disderi and the Carte de Visite Portrait Photograph (Yale Publications in the History of Art)

A.A.E. Disderi and the Carte de Visite Portrait Photograph (Yale Publications in the History of Art)

マコーリの本ももう少し紹介されてもいい。例えば
Likenesses:Portrait Photography in Europe 1850-70
とか
Industrial Madness:Commercial Photography in Paris 1848-1871
とかがある。写真のもつ社会的力動性を汲んだ研究、だと思う。