入院


■入院
パソコンをクリニックへ連れて行き、入院させる。全治一週間。
もしかするとすべての記憶がなくなる可能性もあるが、ひとまず最低限の記憶は救出するよう医師にお願いする。
…こういうときはこの2本。

人はなぜコンピューターを人間として扱うか―「メディアの等式」の心理学

人はなぜコンピューターを人間として扱うか―「メディアの等式」の心理学

後者では記憶のないまま再起動した男が動き回る話。

■デジタル写真論
 引き続き、デジタルについて考える。ふっとんだ資料はさておき、手元にあるもので組み立てることにした。
 これまでデジタル写真についてはさまざまな言説がつむがれてきた。例えば、『デジグラフィ―デジタルは写真を殺すのか?』はあるし、『リコンフィギュアード・アイ―デジタル画像による視覚文化の変容』がある。しかしそれは一方では1990年代のデジタルの創造的可能性を無垢に称賛し、他方でデジタルの技術史を丹念にあとづける性質の考察であった。こうした考察に対して、たとえば『サイバー・メディア・スタディーズ―映像社会の“事件”を読む (Cine lesson (別冊))』があった。とくにこの本の、第7章「映像は依然われわれを感動させるだろうか」はしばしば議論の参照点にされてもいる。