極大と魚
まだ予算消化の日々。
■極大映像論
極大映像論ということで、いくつか読み進めている。焦点になるのは1950年代。テレビと映画を対比させる論考はいろいろある。これに写真の問題を加えてみようとも考えている。映画についての基本書が下。
1950年代の映画技術でしばしば言及されるのは、色と立体とワイドスクリーン。この3つは現実に近づこうとして案出された技術というよりは、むしろ見世物性の手段として各々別々の事情があって映画に導入されている。必ずしも一般に言うヴァーチャリティではなく、そうした字義的なヴァーチャルを崩すような技術として考えることもできる。
■魚の話
ようやくフィッシュ・ストーリーを読みはじめる。といってもセクーラの本。
セクーラのDismal Scienceを読んでいると、彼の枠組みを流用しながら海の映像についてひとつの議論をたててしまえることが分かる。