電気写真、初期写真


■アイダホの蝶番
マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版2枚組【初回限定生産 メモリアル・フォト集付】 [DVD]
雑用の関係上、見通す。
この映画の面白い部分はストレスがたまると昏睡に陥るという主人公の設定。
ラルティーグの写真の実は原理と並行した、時間の空白ということ。

■植物写真の意味

 写真家、写真編集者としてのフールマンを論じた、たぶん唯一の研究が届く。
同じモチーフについてのフールマン自身の写真、レンガー=パッチュの写真、ブロースフェルトの写真を並べてみる考察とかもっとはじけてもいいのだが、それは史料をおさえにいくかたちの本書には適さないのだろう。ただし、史料は豊富におさえられている。今回書いている新即物主義写真関連の資料としてあげておこう。
 これも、いずれ書く植物写真論のための資料としておく。

■電気写真、初期写真
 金沢の杉本展に行ってきた。展覧会カタログよりはむしろ普段目につかない関連本に目が行き、下記の雑誌を購入。

Parkett

Parkett

 杉本展に関しては、「放電場」シリーズを見ることができたのでよしとする。電気写真はそのネガが言いようもなく面白い。それをライトボックスで展示するという試みも理に適っている。他、写真作品はディオラマシリーズ一枚とシースケープ10枚程度展示されていた。他は、収集された事物の展示。
 初期写真史の写真家がアマチュア科学者として広範囲な文化実践を行っていたという写真家の別の像を描いたかのようなこの展覧会。写真家自身が収集した事物を写真に撮影したり、レイアウトして展示するこの試みも、一見奇異に思えるかもしれないが、先に述べたようにたとえばトルボットを想定すれば、すんなり理解はできる。彼のあの窓辺の写真や書棚の写真を思い起こせば。
 個人的我侭をいえば、それは展覧会の趣旨からははずれるのだろうことを承知で言えば、森美でのあの展覧会に匹敵するだけの量の写真をもっと見たいと思う。
以上メモ。