逃げ去る、すりぬける

衣笠の日。
結局連休はむなしく流れていってしまったのであった。

■写真家ものあれこれ
ザンダーの紹介をざっとする。ついでに顔の凝集という30年代の問題も触れておく。
撮影法から当時のケルン近郊の様子まで結構よく作られたDVDがこれ。『アウグスト・ザンダー [DVD]
日本語で入手できる写真集はこれ。前者はたぶん入手は難しい。
20世紀の人間たち―肖像写真集』『肖像の彼方―アウグスト・ザンダー写真集
時間があれば全ポートフォリオをパラパラ動画にしたいところだがその余裕もいまはなし。

 写真のフォーマリズム的分析も少しだけ触れる。カルティエブレッソンを例によくある説明をざっとする。様式や形式分析も時にはやる。楠本さんの下記の本も参照のこと。また、今橋さんの本の最初のほうに英語タイトルの問題などは簡単に記述されている。
楠本亜紀逃げ去るイメージアンリ・カルティエ=ブレッソン』、今橋映子フォト・リテラシー―報道写真と読む倫理 (中公新書)
このDVDも紹介。
[rakuten:joshin-cddvd:10067926:image]
無数にカルティエブレッソン写真集はでているが、重宝しているのはフォト・ポシュのシリーズの英訳版、テムズ&ハドソンから出版されているもの。これは以前もここで紹介したシリーズ。
Henri Cartier-bresson: Photofile

ついでにSonessonの『写真の記号論(Semiotics of Photography)』も文献としてあげておく。Jean-Marie Flochのカルティエブレッソン分析が最後の方に論じられている。以前はウェブ上に転がっていたのだが現在は入手は難しいかもしれない。
彼のHPの出版物→英語での出版物の欄を参照。