マイケル、死
■マイケル
業務。一年生授業で写真について喋り、講読でバザンのミイラコンプレックスについてさらに喋り、入門ゼミでキッチュの現象学を紹介する。
立ち講義では、マイケル・ジャクソンの死について、授業冒頭でざっと喋る。
ポップ・スターとしての彼が、メディアの変容の過程に関わっており、その脱境界的な整形外科的な身体およびダンスによって、しかも死してもなお蘇るスリラーなる作品で頂点を迎えたという単純なまとめをしただけだけれど。それにしても死者を追悼するのに『スリラー』って、、、興味深すぎる。
マイケル論はギクシャク論の一部にせざるをえない。
と思いつつ、剥製の制作方法とミイラの制作方法について調べる。
■LP
沖縄から写真批評誌『LP』が届く。感謝。沖縄県立芸大の方々がいきのいい文章を書いている。
■タバコ本
室井さんからお送りいただく。
タバコのことからはいろいろな問題が見て取れる。内部化される他者にたいする予防、それへの過剰な動物的な反応によって、ある意味での免疫不全が浸透し、この不全がある種の地となってしまっている言説空間。免疫の強さゆえの免疫不全。そう言い換えることもできる。