読書会準備

■フリード文献

Why Photography Matters as Art as Never Before

Why Photography Matters as Art as Never Before

フリードの論文を次々と読むことにした。まずは、第二章。ウォールの写真を素材に、没入と演劇性の対概念の説明、ハイデッガーの導入、という基本的な説明の流れ。次の第三章もヴィトゲンシュタインが導入され「日常」「被視性」が論じられるのだが同様のトーン。フリードの論は昨年呼んだストリート写真のほうが面白い。というわけでウォールを対象としていない章を読んでみたほうがよさそうである(デマンド、ヘーファー、グルスキーを論じた章など)。
 読書会では第二章をあえて読んだほうがよさそう。ということで序を予備読書会でやって第二章を当日読むことにした。

■参考書籍は
 PGPの最新号のフリードへのインタヴューと同誌掲載林論文.
 「芸術と客体性」については『モダニズムのハードコア』翻訳参照。
 フリードの議論については、BT(96年)のシリーズ「美術史を読む」での林論文、
 セゾンアートジャーナルでの第3回尾崎氏「現在性という恩寵―マイケル・フリードを読む」、
 同じく第4回林氏「演劇性(劇場性)をめぐって」
を参照のこと。