パノラマな山荘

昨日は異常な盛り上がりで深夜まで飲む。

 今日は特別見学会。
 山崎の山荘美術館に行く。モネと民藝と庭。
 見上げると避雷針を飛行機雲が過ぎり、穏やかな雲が緩やかに右へ流れていく。それを背景に山荘がぐぐっと手前に持ち上がってくる。山面と木々と建物と庭が重なり合って、ここはとてつもなくステレオコンシャスな場であったことが分かる。
 そう考えると実は2階のテラスのパノラマなぞはどうでもよいのではないか。本来のパノラマは山荘を仰ぐ地点にあるのではないか。

 モネの太鼓橋のステレオグッズがある。あれを覗き見ると、一般に考えられている以上に、モネはおそろしいほどの奥行きマニアであったような気さえしてくる。

 どうでもいい話だが、学生にタワー浴場を先越されてしまう。まだタワーセットには手が及んでおらず内心ホッとする。