ピュグマリオンとウィンドウショッピングと花柄シャツ

 
 シュワルツの蝋人形論終了。関連文献ではクロースアップされていないグレヴァンでのレイノーのあがきが読みどころ。ただしパノラマの章に関しては、いまひとつという印象をもった。
 ブルームの蝋人形論に再び戻る。人形ものの考察では必ずついてまとうピュグマリオン神話の脱構築(?)の話を読み進める。
 ついでにフリードバーグの『ウィンドウショッピング』も手にとってみる。理論的にはかなり粗そうな感じはする。少なくともパノラマ、ディオラマ、パノプティコンの節はそうである。ひとまず遊歩者としての観察者をもう少し議論として構築できるかどうかを考えてみよう。


 どうでもいいことだが、オリンピック日本代表女性用ユニフォームは誰も何もいわなかったのだろうか。花柄のあのシャツ、誰のデザインなのだろう。そう思い、その後、調べてみると高田賢三デザインのユニクロ製とのこと。あの花は芍薬。従来の白と赤の堅苦しいデザインに対してああした自由なデザインにしたそうな。合言葉はshow your colors。誉めている人もいるし好き好きなのだが、あれで関空に降り立たせるのは見ていて辛い。