シベ超

今日の見計い。めぼしいもの。
 1 鈴木理策、サント・ヴィクトワール山、
 2 ティルマンス、Freischwimmer,ICC
3 ジャン=リュック・ナンシー 映画の明らかさ――キアロスタミ松籟社
 4 ウィノグランド、The Animals,
 1はそもそもサント・ヴィクトワール山の形状の異様さがうかがい知れる点に触手が動いたゆえ――ここでも紹介されていた(http://d.hatena.ne.jp/morohiro_s/20041110)、こういう絵画の対象としての地形についての研究があまり眼に触れないのはなぜなのだろう、他にもバルビゾン派の描く森の地形の話とか――、2は最近なぜか人気が出てきているのでチェックしてみるべしと思ったゆえ、3はナンシーのキアロスタミ論とは…と気になるゆえ、4はかなり以前の写真集ではあるが動物と人間が同平面に、あるいは視線の逆転が生じている写真が気になるゆえ、それぞれ置いておいてもらうことにする。ドイツのタッシェンの写真集も最近とみに増えている。再編集ものが多いのか。そのひとつニュートンの『セックス・アンド・ランドスケープ』を呆然とめくる。

 講義/研究は鉄道映画論。問題設定とトラベローグの多元性を話したところで時間切れとなる。ポーターだけで4週間、さしずめ停車駅の多い鈍行列車である。再来週は列車映画「大会」。「シベ超シベリア超特急)」はどうすべきか処理に悩む。ちなみに「シベ超」予告編が視聴できるサイト(http://www.mizunoharuo.com/siberian_top.html)、その名も水野晴郎ドットコムである。ぜひ一覧してみてほしい、加速しているから。