記号的反応

 朝インフルエンザ予防接種1本。卒論や修論を抱えた学生にはお薦め。

 研究室予算の執行をあれこれ。学生の希望の書籍を集めてレーザープリンタの性能を調べて見計らい図書の選択をあれこれする。研究室のパソコンをハードディスクごと入れ替えてはどうかとか、ドタバタに乗じていろいろ考えてみる。いやそれよりも研究室のダイヤル式電話をプッシュホン式に代えなければ。

 午後バルト「映像の修辞学」ゼミとクラカウアー入門ゼミ。前者はかなり端折って今回で終了させる。うまく肉にかんでいるといいのだが。ただし現在における文化的記号を考える場合にはもうひとつ別の軸を立てないとならない気がする。高級ではない文化的制作物を分析によって多様性を認め、それを持ち上げるだけの記号論も、何でもかんでもイデオロギーに帰着させて批判を行う記号論も、現在の記号的反応には届かないような気がするからである。後者はいつもながら遅々とした進行。クラカウアーの出自についての議論を読む。
 さてトルボット論再開。暫しお待ちあれ。箒の写真である。