業務日誌

■業務
 朝から図面作りと書類作成と各種連絡。
 ゼミ2本。学生の発表ゼミと講読ゼミ。リーフェンシュタールオリンピアと音楽の引用の話。前者は美と政治の関係の危うさをもう少し解析して欲しくもあり、後者は引用のもつ力をもう少し推して欲しいという感じ。クラカウアーの墓地設計についてのテクストを読む。クラカウアーの建築家としての業績を読んでいると、死という不在を象徴的に安定化させる場所の力学がどのように推移したのかが気になる。

■写真集
 ゲッティのイン・フォーカスのシリーズのトルボットの巻を行きかえりに読む。これはシャーフとかバッチェンとかが加わっていて結構面白い読み物である。植物学とトルボットの関係だとか、彼の名前の問題とか、結構面白い話が転がっている。このシリーズ、比較的楽しめる。
 今日はエヴァンズの写真集を読む。

■書籍
『神戸とシネマの一世紀』なる本が出ている。勤務先の事情もあるのでこれは買っておこうと思う。キネトスコープ式の映画が初お目見えしたのが神戸であったし、何よりも淀長さん伝説があちこちの飲み屋に転がっているのをほうっておく手はないと思う。改めてまとめて書かないといけないけれど、神戸というのは変な場所であり変な経路がある。