幽+イリュミネーション+トルボット
■『幽』
青弓社の方から心霊写真論を送っていただい際に雑誌『幽』の対談を同封してもらう。「写真論としての心霊写真論」に言及してもらっている。あの議論は、なぜか心霊関係を扱っている人たちによく理解してもらっているような気がする。ただ、私の主張は、「本当に怖いのは写真である」という単純なものにすぎないのだが。
■イリュミネーション
毎年この季節になると、各マンションではイリュミネーション合戦が始まる。いたって均質で明滅するのみのそうした照明を横目に見ながら、光そのものが不均質であった19世紀から20世紀までの照明の芸術を考えようと毎年思い立つ。とりあえずシヴェルブシュ『光と影のドラマトゥルギー』ISBN:4588276441。
■自然の鉛筆 その12
さて二巻の最後の写真。《オルレアンの橋》。
ここにつけられたテクストは以下の通り。
この眺め〔ヴュ〕はオルレアンを流れるロワール川の南岸から撮影されたものである。歴史的回想〔recollections〕の豊富なこの街は、現在ではその聖堂ゆえに興味を惹く。その再現表象はこの著作の後に続く図版で示せればと思う。
実に単純。写真に目を凝らしてみよう。
書きかけ