七変化写真

■研究会
昨日は写真研究会。久々の開催だった。
2本目の発表で天皇の写真に関して、戦後すぐのさまざまな天皇写真を見せてもらう。不思議なのは、例えば錚々たるスタッフの作成した『Emperor』という写真集での天皇のポーズや位置である。家族のスナップ写真の中でときに構図の端に位置したり、子どもに教えを説かれたような姿勢をとったり、人ごみにまぎれてウォーリーを探せ状態になったり、老人のごとく弱弱しく杖をついたり、かと思うと壇上で胸をはっていたり、変幻自在なのである。傷ついた男性主体が回復されるという単純な物語では語りきれない不可思議さを帯びている。あの弱々しく立ちすくんだ女性化したと言われる写真の3ヶ月後にこの七変化写真。現在定期的に放映されている皇室もの番組もこうした系列に入るのであろう。

■写場写場
が届く。3号で終わるのは勿体無い気もする。