回想の階層の地滑り

■業務など
 講義講読。
 講義は『羅生門』論。後半を見せてプロットや語りの視点の問題から構造をおさえて、語りの入れ子が3段式になっていてその回想の階層が軸を失い地滑りするとかいうことをいちおうおさえて、そのうえで映像の社会学問題をくどいぐらい繰り返し話す。だってこれだけ言っても、「戦後の不安定な世相を反映して」とか「黒澤の見事な感性に」とかみたいなレポートが出てきかねないから。これが蓋を開けるといたりする。
 来週は授業枠でソンタグ・シンポに行くことにする。

 講読はハンセンをのろのろと。クラカウアーの二重の抑圧を『映画の理論』成立史から探索する迂回路の部分。ショアーの表象不可能性をめぐるモダニズム的議論を喋る。僕の立場は別だけれども。

明日はBBQパーティー。こんな感じでイベントを自分たちでやってくれると助かる。飲み物&肉持参の飛び入りは歓迎。

■顔学
顔学会のお知らせをもらう。日本顔学会創立10周年記念シンポジウム「顔学の未来へ」(主催:日本顔学会、協賛:日本映像学会、ほか)が6月27日に国立科学博物館新館にて開催されます。下記のURLを参照のこと。
http://prius.hc.t.u-tokyo.ac.jp/~jface/jface10.html


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