ワールブルク憑き

 大学へ。学期始めはやはり落ち着かない。
 メディア・アート基礎論と演習とパノラマ論講義。パノラマからどこまで近代の諸問題をえぐりだすことができるかをざっと喋る。

 終わって関学のKさんに誘われてイエナ大学のジーレックさんと食事。この人の論文、結構面白い。簡潔に言えば、こんな内容。アビ・ワールブルクを後世の研究者たちは美術史に閉じ込めているが、実際には彼は複数のメディア的経路のなかで理論を紡ぎ、画像を使った実験を数多く行っていた、映画や写真のメディア史的文脈と彼の営為を限りなく近づけてしまおう、すると…。乱暴な要約だけれどこんなところ。ワールブルクに憑かれたお二人を前にする。後で調べたらジャック・オーモンらの論文等を収めた論集(ドイツ語版)を編集している模様。
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