学会2日目

photographology2005-10-09

学会2日目。

今日は写真のブレの発表とドゥルーズの発表とGUI発表とヘルダー発表と、合間に写美に行って戻ってシンポジウムを聞いて、六本木ヒルズをぐるっと回って六本木で神戸同志社連合の院生と飲み。

感想はまた帰ってからあげるけれど、ひとまず。
ブレ発表は、ド・デューヴを用いながらコンパクトにまとめた発表であった。ただしド・デューヴの議論を援用するのは少し違和感があったということ、写真のコンテクストを捨象して語ることの意味が分からなかったということ、そして何よりも現象学的な切断や還元をして何にくさびを打ちたいのかが不明のままであった。読みの立ち位置の問題。

写美の展覧会「混沌」はひとのいりも多く、盛況だった。ただ、一作家の作品が少なすぎて、顔ぶれはゴージャスなのだが、かえって写真史が分かりにくい印象を受けた。混沌だからということなのか。

森美術館の杉本展にも行った。とても「よくできた」展覧会で、これは行くべき展覧会だと思う。都合、展望台にもよってイリュミネーションに照らされたカップルをいやというほど見る。上の写真は男二人組みと番になったカップルとの対照的ショット。展覧会についてはまた書く。ともかく下の都市研究所のミニチュア・ジオラマも含めてパノラマ=ディオラマ・コンシャスな人間には目くるめく展覧会かもしれない。ただし、あまりにも帳尻が合いすぎていているのが少し考えてみたい問題。

シンポジウムに関しては、左右のパネリストに分かれていた位置関係から、大きく二つに分かれた感じの意見交換になった。これもまた明日にでも書く。