カメラ・オブスクラの巣箱

■カメラ・オブスクラの巣箱
 ようやくひと段落。
 
 写真はアラブ世界研究所。よく知られているように窓が写真の絞りのようになっていて天候によって壁面がアラベスク模様のようになる。リテラルにカメラ・オブスクラの巣箱みたいな建物。
 ついでに今日「遊歩」の質問を受けたので、蝋人形館のあるパサージュも挙げておこう。もうパリに行くたびにここはブラブラしている。いつも人がいないのに、ほとんど店の並びが変わらぬまま。その分、戻ってきた感はある。

■ドイツ写真
今期最終講義。50年代以降のドイツ写真の流れをフォルクヴァング・シューレとデュッセルドルフ芸術アカデミーの二項、そこにベルリンというもう一極とアメリカ写真との平行した動きを加えて考えるとはじめてベッヒャー以降、グルスキーもよく見えてくるという話をしてグルスキーのとばぐちで終了。