展示の指示

■仕事
 再度写真展に行く。
 平日のこの時間なのに観客の数は結構多い。予想観客数もすでに突破したそうである。お茶をいただきつつ展示のことについていろいろ話をうかがう。
 別にオフレコとは言われなかったので展示の指示についてまとめて書いておくと。
ミュンヘン学芸員からの指示は、ベッヒャーを最初にしてくれということ、
・新たな写真家5人は公平なスペースを与えてくれということ、
・デマンドの要求は東京では静止画と動画の位置が離れていたので近づけてほしいということ、
・シュミット『統/一』の並びはこちら任せであること、
・もちろんティルマンスの壁面あちこち写真は当初から指示があるということ、
・だからグルスキーとティルマンスとシュミットとデマンドの位置は自由ということ。

 デマンドの展示のスペースは狭いのだけれども、かえって作品が実物大で目線があったものは細長いスペースにおいてしまうと面白いと思う。まったいらではなく微妙に反っている画面。窓というより物として浮いてきて、記憶をささえる紙模型がその脆さ鮮やかにこちらに浮かびだしてくるにはいい広さ。
 あの暗がりを抜けて新しい作家へ移りいくという意味ではあの位置に置くのも納得。
 その分、シュミットがちょっと弱い感じもする。ホワイトキューブ的空間を設定したのは分かるのだけれども、やっぱりティルマンス以後だと少しインパクトが弱いような気もする。シュミットのインパクトはなかなか伝えにくい。

グルスキーとかデマンドの巨大写真、はずす時に見せてもらいたい。
少しお願いしてみる。


書きかけ