ラックス


 会議長すぎ。
 大学の帰りにベッヒャー派ならぬベッヒャー・クライスという呼称を用いるプファブの議論を読む。ヘーファーといい、ルフといい、シュトルートといい、グルスキーといい、ベッヒャー夫妻のやりかたを端から失効させるような仕方で写真に取り組んでいる。数十年に渡って同種の被写体を採り続けている師匠に対して、ルフやグルスキーは早々と撮るものを撮り尽くし、ヘーファーはベッヒャー的な立ち位置が保持できない被写体(室内)を選び続け、シュトルートはシリーズを撮っているうちに違う軌道へ踏み外していく。
 ベッヒャー5というかデュッセル5というか、彼らのなかでベッヒャー的なものっていったい何なのだろうかということも考えている。

ヴァルター・ケーニッヒ社が出したルフの写真集、青幻社のロレッタ・ラックス(ルクスだと思う)の写真集を持ち帰る。

LORETTA LUX

LORETTA LUX

ラックスと呼ぶと、石鹸みたいである。