人形を活かすこと

■ガキ使
事務仕事で郵便局とコンビニとの往復。
ガキの使い仕事を片づける。


■人形を活かすことと活人形
 『人形と情念』の第1章から2章を流し読み。この本、いまさらながら古今東西の人形についての考えをひとつの軸をもって学ぶには基本書だと思う。1−2章はひとがたと人形、人形と彫刻、和辻と高村の彫刻(人形)論、裸と衣装等。彫刻とのパラドキシカルな関係性が人形を活き活きとしたものにさせていくという印象。

 興味をもって読んだのは、
 「人形送り」の記述での、車の中の小さなマスコット人形の話。
 能と人形浄瑠璃の説明での、能の動作は機械化への接近であり、逆に人形浄瑠璃は端から機械化された動きを力動化するのだという説(和辻)。
 出生の時を同じくする彫刻と人形という姉妹が近代には分かたれていく、しかし現在「『彫刻』という言葉でも『人形』という言葉でも、名指すことのできにくい第三の妹が生まれ、育ちつつあるかのようである」という指摘。
 ただし、――たしかに今期のレポートである学生が書いていたように――活人形や蝋人形に関しては、否定的な記述が目立つ。「抽象」と「写実」、「造形」と「模擬」という二項対立では蝋人形を捉えきることができないような気もする。その反面、欠如体としてのぬいぐるみや人形を抽象から論じることはできる。


■京都駅前と丸物回顧展
京都駅前にあるプラッツ近鉄があと一年となってこういう催しも開かれている。
http://www.platz-kintetsu.com/platz_info/spring/index.html#kyotoeki
丸物というのは近鉄の前身。近鉄のあの建物は1930年代の建築だそうだ。
参照→http://www.asahi-net.or.jp/~uk9o-tkzw/ksindex.html
回顧展ではかつてのニュース映像も流されている模様。