迂回路つづき
■「幽霊」写真集
アダム・フスの写真集。タイトルゆえにどうしても注文せざるをえない。
- 作者: Adam Fuss,Jerry Kelly
- 出版社/メーカー: Twin Palms Pub
- 発売日: 2002/03
- メディア: ハードカバー
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■人形愛を解剖するために
人形を語るうえで精神分析は必要不可欠。そんな意味で他のブログで見たこれを注文。
- 作者: 藤田博史
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
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■クリンプ追加
シンポ用にダグラス・クリンプ、The Photographic Activitiy of Postmodernism(ポストモダニズムの写真実践)を読み直す。
三種類のプレゼンスが彼の論点。ただの現前、不在の現前、不在の不在による過剰な現前。これを彼は幽霊的という。写真の本質的なありかたがこれであり、それが80年代の写真実践において着目すべきポイントである、そんな話。
■迂回路
写真は手術ビフォー/アフター。
肉親の手術結果写真が添付ファイルで送られてきた。向こうとこちらで画像を拡大しつつ電話で話をする。向こうの庭が透けて見えて、こちらにいる者も反射して見えて、体内を透かした写真が透過光で見える。
そのうちグリッドがよいとか、視点がもうすこし低ければとか、病院の中庭に桜が咲いていればもう少しこうだとか、肝心のところを迂回して話をする。
迂回路、無事につながった模様。一安心。