回路障害

■回路障害
回路
中古で届いた『回路』の画面がボタンのセレクトしだいでどうにも止まる。すぐに溶暗する、何か出てきそうですらある。映画が映画だけにこういう不良中古はやめてほしい。いや真剣に。
 『回路』の音楽については、ヤフーのページで簡単な説明がある。黒沢ものは系統立てて見ておこう。
今ヨーロッパで黒沢といったら清であることは間違いないことだから。

■読書会
夏の読書会テクストがディディ=ユベルマンのIndex of the Absent Woundに決定する。

October: The First Decade

October: The First Decade

に収録されている。昨年はハエ写真。今年は聖骸布
全4回で半分は神戸、半分は京都で開催する地味な読書会。

■怖いオンパレード
先日挙げたホラー論を読み終える。やはりいまひとつ。たしかに怖いものを本質化せず、その時々の社会的なものと取り結んで議論することは、有効な方法だとは思う。しかし他のホラー論にもいえることだが、映像の分析がほとんどないのはやはりきびしい。

今日届いた怖い話本。

「超」怖い話A (竹書房文庫) 「超」怖い話∞(エンドレス) (竹書房文庫)
いずれもケータイや録音テープやパソコン画面や写真という記録媒体を介したエピソードの入っているもののはず。
「怖い」話本検索をしていると『怖い話β』とか『超超怖い話』とかネーミングが興味深い。かえってきた怖い話とか、怖い話セブンとかそういうシリーズを考えてしまう。
 以前心霊写真論で長谷さんが書いていたが、私なりに言い換えると、笑えるや泣けるやかわいいの位相と怖いの位相は絡み合っている。ただしかわいいにせよ怖いにせよ、笑える/泣けるモードを踏み越えてしまう過剰さから何か出てこないかというのが考えどころだと思う。