霊のすべりこみ

忙しさに泣きながら神戸。

■恋愛写真
という映画の情報をいただく。

恋愛寫眞 - Collage of Our Life - [DVD]

ウィキペディアで内容を見ると、心霊写真かと思ってしまう。連載ネタに入れたいところ。
…いやそうじゃなく。心霊写真シーズンを終えて、怖いものではない写真へとシフトすること。

■口からエクト
　口を開けばエクトプラズムのごとく霊の話しか出てこないので（耳を傾ければ心霊音しか聞き取らない）、1年生の授業で延々と霊表象のおはなしをする。10月中はもう霊づくしでいく。若い方々がわあわあ叫んでいた。

　さまざまな映画での心霊登場様式を学生に見せていると、予想外に恐怖の対象となるものと、案外怖がらないものと、怖すぎて皆がリアクションをとれないものがある。
最初のものが『降霊』の手がだらりシーン、次のものが『降霊』の影の立体霊、その次が『降霊』のファミレスの霊である。ほんこわの「霊の棲む家」もかなり静かに怖いのだが、あまり反応はない。

　これだけ『降霊』ばかりだと、いっそ『降霊』論をどこかに書かせてもらえないものか。音響技師と霊能力者の互いに無関心な夫婦が、ある契機を境として霊に関心を向け、同時に二人のあり方が変化していく。霊よりもその人間の変化が淡々と怖い映画。

『邪願霊』もすべりこみで間に合う。霊のすべりこみ。足はないけど。

というわけでようやく原稿の詰めに入る。
だいたいつめてあとは空ける。
最後に霊の歩み名場面集を作る。