スカートの中の劇場的話

スワロ限定モデル。少し悩んでみる。ブラックヘマタイト。買わないけど。

■見る聴く打ち合わせる
 学会で東京へ行くのでついでに学生たちと東京で見るものを探しはじめる。ここが参考になる。(http://www.tokyoartbeat.com/
 ヴィオラ展とICCコネクティング展と近美の現代写真展、大竹展と写美合わせ技というところか。荒木展、ダリ展、エッシャー展もある。これは全部行くのは無理。ヴィオラ、コネクティング、現代写真展というところか。合間にあれこれ仕事打ち合わせもするし、学会も行く。心霊もの発表と司法写真もの発表が表と裏になっているのが目下の悩み。
 東京写真組のひとで会えるひとがいたら会いましょう。
 ヴィオラのインタヴューは上のサイトのコメント欄から飛ぶことができます。

■毎日が記念日
 今日はこれを立ち読み。スクラップブッキングとか棚への飾り方各種。
  毎日が記念日。―暮らしのひとコマをパチリ! (vol.2) (私のカントリー別冊)
 …だからそれは記念日じゃないって。
 3回までテンドンして言います。

■つけ鼻、つけ腕、つけ足
 初期肖像写真師には、さまざまな方法を講じてもどうしても克服できない問題があったという。それが女性の被写体の美醜の問題だった。1891年ロンドンの新聞である広告が出される。「視覚的に不運な方々に美の補助を提供する」という宣伝であった。人工のつけ鼻、突き出た耳をおさえるピン、人工の胸、さらには人工のつけ脚までが考案されたという。
 1892年『ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・フォトグラフィ』には次のような挿話がある。
 ある羽振りのいい写真師のスタジオには、そうなっただけのアイディアがあった。その写真師は、人工の脚を考案し、次にはそれに付けるブーツを、そしてつけ足をと考案していったのである。つけ足+脚はドレスの内側からたれるようにつけられ、そうすると椅子に座った被写体は、実際の撮影の際の硬直した姿勢とは裏腹に、実にリラックスしたポーズで撮影されたそうだ。
 しかし時として緊張に耐えられず、あるいは何かのアクシデントが生じて、四本足の生物になってしまう。この話はやはりこの当時の足先の力学。19世紀末のスカートの中の劇場的な話として資料を集める甲斐がありそうである。
 しかし「蹄のような足先を美しく」という物言いはひどい。
 インパルスの片方のひとが思い浮かんでしまう。