子ども写真考3


それにしても、祝日の大塚さんはかみたおしである。
おそらく視聴者の多くが、お前が目を覚ませとつぶやいていることだろう。

■補足
Walter Benjamin: Mit Selbstzeugnissen und Bilddokumenten
ベンヤミン幼年時代の写真はほか数枚ここに載っている。
表紙はジゼル・フロイントによる写真。いくつか有名な写真はあるけれど、幼年時代の写真はまだ未紹介のものが多い。それはさておき、ベンヤミンの子ども論は、少し掘り進めてみたい素材。最近ベルリンであった展覧会カタログの玩具写真も含めてまだまだ議論されていない。そして何よりも子ども写真は、バルトとベンヤミンをつき合わせる別の角度にもなるかもしれない。

■こども写真考
もう一本映画を挙げるなら、これ。
息子の部屋 [DVD]
 精神科医の親、その息子が不慮の事故で死ぬ。嘆き悲しむ家族のもとに、息子の彼女からの手紙が届く。じき彼女が家にやってくる、ヒッチハイクでしかも別の彼氏をともなって。
彼女は息子が送ってくれた自分の部屋の自写像写真を取り出す。そこには父親の知らないポーズと表情で写っている息子の姿があった。写真に写った、自分たちには知らない子どもの一側面がきっかけとなる。もう一度、二重の意味での子どもとの別れをやりなおしてみる映画。これも子ども写真映画。視線がずれていくラストショットがふっきれる朝をうまく映している映画。