文化技術創造


ミクシで書いた痕跡セット、ひとまず今週中にお送りします。

5ヶ月ぶりくらいに原稿から一時解放されたので、次々と届く監視映画を見続けている。
で、レヴィンの議論も読む。

■書誌情報
Culture, Technology & Creativity in the Late Twentieth Century
このヘイワードの論集にはデジタル映像だけでなく、音楽関連の論文も掲載されている。
以前質問されたので、紹介。
George Barber, Scratch and After - Edit Suite Technology and the Determination of Style in Video Art
これはヴィデオですがいちおう。次はど真ん中のタイトル。
Alan Durant, A New Day for Music? Digital Technologies in Contemporary Music-making
この二本です。私の読んだ部分は、いささか議論が古めかしいという感じ。
ただし、デジタル写真論について問題だなと思ったことなのですが、メディアが新しくなった終了、で、それだけが周囲から遊離された閉域になってしまい、結局それ以前の議論の枠組みが温存されてしまう。それによってもっと全面的に文化的な地殻変動が起こっているはずなのに、何事もなかったような議論になってしまう。
 それがここのところデジタルについて考えていてもどかしいところ。普通のメディアスタディーズではなく、もっと寄生的にメディアを説く作戦を考えないとならないのかもしれない。