業務
これも漫画ゼミ素材。特徴が網羅されている。
少々ずれる部分が何かを探ると様式記述はできてしまう。
■業務
講義を経てゼミを経て若者ゼミを横目で経て、クミアイの会議を経て終了。
講義は監視映画論を続ける。
『カンバセーション』の面白さというのは映画外とか物語世界外的なものが不安に出たり入ったりするところにあるという話をして終了。70年代から90年代にかけてのこうした映画の枠組みの揺れと監視的なまなざしの侵入と変位を語る流れになりそうである。
ゼミはカートライトの本の写真の神話性についての部分を読む。出てきた例がロバート・フランクのアメリカ人。ただし、『アメリカ人』のすかしつつざらっと逆撫でしてつっこむ部分までは議論が及んでいない。それは入門書ゆえに無理なのだろう。
■写真を読む本
今日も学生と立ち話をしていたけれど、写真以降の表象を「読む」「記述する」ゼミは近いうちに開講しないとならない。よくできた入門書には、フォトアイコンズ・シリーズがある。訳すべき基本書。
もちろん、一時期一世を風靡した美術史的な読むシリーズに見えなくもないが、イメージの読解、テクストの読解、コンテクストの読解、それが再度作品に収斂する流れは、参考になる。